不登校の解決で一番大切なことはなんですか?
一番頭に入れておくべきことはなんんですか?
不登校の解決において大切なことはたくさんありますが、
あえて言うなら最重要ポイントは「親子の信頼関係」です。
不登校を克服した方の経験談を聞くと、共通しているのが
「親子の信頼関係があった」、もしくは「信頼関係を修復した」ということです。
今回は1人の経験談から「親子の信頼関係」を含めた僕が気づいたことについてお話します。
不登校の経験を聞いてわかったこと
今回ある人に不登校の経験を聞いてわかったことがあります。
それは冒頭でもいったように、親子の信頼関係の重要さ。
これは他の解決した人も共通していて、僕もかなり重要だと思っています。
また、話していて気づいたこともあるので、そこらへんもシェアしたいと思います。
ただ、1人の経験談にすぎないので、どの子にも当てはまるとは限りません。
経験談に偏るのはよくない。
でも、されど経験談。その中から自分と向き合うきっかけになることがあるかもしれません。
経験談からヒントが見つかればいいなと思います。
親子関係は別ですよ。これはどの人にも共通して大切ですから。
はい、では経験談を見ていきましょう。
ある女の子の不登校経験談
この人の不登校の経験は少し変わっていて、多くの不登校の子とは少し違いました。
でも、違うからこそ見えてくるものがありました。
Aさんの経験
不登校期間:三ヶ月程
きっかけ:部活でのプレッシャー
解決の糸口:部活をやめればいいと気づく、お母さんに迷惑かけたくない(※)
詳細はかなりはぶいてますがまず、ですね。これを聞いてん?と思いました。
多くの普通の不登校の場合と違うぞと。
Aさんは解決の糸口がかなり自発的で、僕の考えていた不登校解決の段階と違うぞと。
Aさんはですね、不登校の子特有の自分を否定するってことがない(少ない)
そして不登校期間が短い。
多くの不登校の子は自己否定をしてしまい、自分を責め続けるという悪循環をたどってしまいます。
しかし、Aさんに自分を責めていたかと聞くとそんなことはないと言っていました。
多少は自己否定があったこもしれませんが、記憶に残らないほどのものなんでしょう。
不登校の子の場合のそれはまたレベルが違います。
だから、なんで自分を責めることがなかったか考えました。
そして話を聞いていくと、お母さんとの関係がかなりよかったとのことでした。
もともと信頼関係があり、お母さんが味方だったのです。
多くの不登校の子の場合、親子に信頼関係がなく、
不登校の子からみると親が敵になってしまっていることが多いです。
敵だから、学校に行けないことを言ったら嫌われんじゃないか、
怒られるんじゃないかという怖れがあって不安が強くなります。
また、周りに味方がいないので自己否定が強くなってしまいます。
学校にいっていない悪い自分のことしか考えられなくて物事を深刻化してしまいます。
でも、親子に信頼関係があれば、学校に行けないこと不安なこともしっかり話せます。
それによって不安が解消されるし、何より味方が近くにいることで心強いでしょう。
「親が味方か敵か」これは天と地ほどの差です。
つまりAさんの場合、自己否定が少なく、自発的に不登校の解決に向かっていけたのはもともと親子間に信頼関係があったからです。
僕の考える不登校解決の段階と違うと思っていましたが、はじまりの段階が違うだけでした。
Aさんだけでなく、根本的に不登校が解決した子は共通して親子に信頼関係があります。
もともとはなかった場合が多いですが、信頼関係を取り戻しています。
信頼関係はそこまで重要で不登校の解決にはなくてはならないものです。
じゃあ信頼関係が今ない状態ならどうすればいいのかというのをこちらの記事で詳しく解説しているので、合わせて読んで下さい。
また、Aさんが言っていたのですが、カウンセリングは嫌だったそうです。
カウンセリングに行くというのは何か自分の嫌なことを言う場だという認識で、
しゃべったら嫌なことを思い出すのが怖かったそうです。
それを無理矢理聞こうとするのが嫌だそうです。
自分から話そうとするのは別ですよ。
あくまで無理矢理聞こうとする行為。それがいけないのです。
前、記事で書きましたが、聞こうとするというのは問題視していることになります。
問題視しなければ、無理矢理聞こうとはしません。
今の状態がよくないから、話を聞いてあげよう。
その気持ちってのは前提に良くないからがあります。
この問題視はやめてください。どんどん物事を深刻化させてしまいます。
問題視がなぜいけないのか詳しくはこちら
弱さは強さで弱さは武器になる
少し、今回の記事と話がずれますが、
Aさんが言っていたことがとても共感できたので紹介します。
「部活でのプレッシャー、傷つくという経験で自分は他人の目をかなり気にするようになってしまた。でも、それが今、やりたいことに生かせている。」
僕も不登校になって以来、他人の目をかなり気にします。
普通に見ればよくないことであり、以前の僕も自分の弱さだと思っていました。
でも人一倍人の目を気にすることのおかげで、
相手が何を感じているのか
何を考えているのか、本当はどうしたいのかが見えるようになりました。
今では不登校の子と関わるときに超重要な僕の武器です。
Aさんは将来看護師になりたいようです。
看護師も患者さんの異変を察知する能力が必要です。
そのときに繊細で、人を見る能力が生かせるのです。
不登校の経験だって同じです。
僕は最近まで不登校の経験がある自分が嫌いでした。
絶対に人に知られたくなかった、恥ずかしかった。
言ったら嫌われるんじゃないかと思ってた。
つまり不登校経験は僕の弱さでした。
でも自分と向き合って、弱さに立ち向かった今、その経験で同じ経験をしている子を救うことができています。
自分の弱さが誰か救える強さになり、自分の弱さが武器になったのです。
強さは弱さであり、強さは弱さである。
表裏一体なんじゃないかと僕は思います。
今苦しんでいる人に、その経験は絶対強さになるから大丈夫なんて言いません。
確かに事実は事実ですが、苦しんでいるときにそんなこと言われても、僕は受けつけませんから。
でも、ただ弱さは強さになるよ、闇は光になるよってことを知っていて下さい。
知るだけで大丈夫です。
はい、以上です。読んでいただきありがとうございました。
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