不登校の親必読!「西の魔女が死んだ」から学ぶ子どもへの声かけの仕方

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「あの子は感受性が高いんじゃないかしら。

昔から扱いにくかったし。」

「扱いにくい、、、、」

映画『西の魔女が死んだ』を見て感じた【言葉の重み】

先ほど、『西の魔女が死んだ』という映画を見ていました。

まだ完全に見てはいないので、内容はわかりませんが、不登校になった娘(まい)が、

外国人の祖母と接していく中でどう変化していくのかを描いた映画だと思われます。

 

(映画の冒頭しか見てないので、はっきりとはわからないです。笑

ではなぜ今ブログを書いているのかというと、冒頭だけで学びがあったからなんです。

続きの中にも学びがあることを期待します。)

 

それでですね、映画のはじめにこんなシーンがあります。

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【お母さんが電話をしている】

「あの子は感受性が高いんじゃないかしら。

昔から扱いにくかったし。」

「扱いにくい、、、、」

シーンが変わって

【お母さんがおばあちゃんと2人で話している】

「感受性が高いから学校に行けないのよ、

まあすぐ良くなるでしょ。」

それを別の部屋で聞いていた娘(まい)

「扱いにくい子、、、、」

おばあちゃん

「まいと一緒にくらせることは喜びです。

私はまいのような子が生まれてきてくれたことに

本当に感謝しています」

 

まいは声が聞こえる方向に振り向く。

===================

うーん、どうですかね。何か感じることはありますか?

 

僕はですね、言葉の重みを感じました。

何気なく使った「扱いにくい」という言葉が、まいちゃんに大きく影響しているんですね。

「感受性が高い」という言葉も同じです。

 

例えば、このシーンでまいちゃんが、

お母さんの言葉を聞いて、

「自分は感受性が高く、扱いにくい子」と自分で思ってしまうことはないでしょうか?

 

本当は感受性が高くはないかもしれません。お母さんだけがそう感じているだけかも。

でも、他人からそう言われることで、

自分がそのことを信じてしまい、本当に感受性が高くなってしまう。

 

ただ、感受性が高いというのは悪い事ではないです。

しかし、親がその言葉を悪い意味で使うと、

「自分は感受性が高いんだ(自分はだめなんだ)」という意識が強くなります。

親からの声かけは子どもの人生を左右させる力がある

子どもへの声かけによっては悪い方向へ

例えば、「お前は本当に何もできない馬鹿だねー」と言われ続けたらどうなるでしょう?

本当はいろんな才能、可能性があるのに、

自分は馬鹿なんだと思い込み、行動する意欲が減り、挑戦することができなくなってしまう。

「どうせ俺が何やってもうまくいかないし、やんなきゃいんでしょ。」

そう思うようになっていきます。

 

僕もよく親に小さいころから、「神経質だね」と言われ続けました。

そう言われることで、自分は神経質なんだと思うようになり、よく人の目を気にして行動するようになっていきました。

中学生になると、たくさんの人に触れたり、テストや受験などの緊張する場面に触れ、

そんな神経質な自分はだめなんだと思うようになりました。

 

全ての人の特性が、誰かに言われたからそうなったとは限りませんが、

「あなた~だね」と言われて、自分ってそうなんだと思い込み実際にそうなることはあります。

言われる前に、実際はそんな特性はなかったとしてもです。

 

【高く評価する】声かけで子どもの人生は良いものになっていく

では、反対に高く評価してみたらどうでしょうか?

相手の良いところをたくさん伝えてみたらどうでしょうか?

 

相手は実際に自分は高く評価されるべきではないと思っていても、

言われたことが自分の良いところだと思っていなくても、

もしかしたら言われ続けることで、自分の良いところだと気付くかもしれない。

 

それは僕が神経質だと言われ続けて、実際に神経質になったように。

 

「まいと一緒にくらせることは喜びです。

私はまいのような子が生まれてきてくれたことに本当に感謝しています」

おばあちゃんはこう言っています。

そして、まいちゃんはその言葉を聞いて、振り向きました。

これは何を意味しているのでしょうか?

 

また、上書きもできるかもしれません。

ある人が悪いところだと思っていることを、

「それっていいことじゃん!」って言ってあげる。

 

その結果、そう言われた人の中で革命がおこるかもしれない。

言われる前は自分の悪いところだと思っていたことが、

実は自分の良いところだったんだと気付くかもしれないんです。

 

【経験談】声かけによって不登校の子どもが変化したケース

僕が関わった子で、不登校から復帰はできたが、

復帰した直後にテストがあり、いきなり課題にぶつかった子がいます。

 

一年くらい勉強していなかったから、テストはできるはずがない。

でもテストはいい点とらなくてはいけない、点をとれない自分はだめだと思っているから、

テストに対して消極的でした。

テストは休んで、受けに学校には行かないと言っていました。

 

じゃあそこで僕はこういったんです。

「0点とったことある?」

その中学生はないと答える

 

「じゃあ友達で0点とった子いる?」

いないと答える。

 

「お兄ちゃん0点とったことある?」

多分ないと答える

 

「家族で0点とったことある人いる」

多分いないと答える。

 

「じゃあ0点て自慢できるじゃん!!!

今回0点とりにいこうよ!わざと0点ね!わかる問題あってもかいちゃだめだよ!」

笑いはじめる。

 

「もうね、何も書かないのもあり!

ペン回しとかできる?もしできないならテスト中練習しなよ!

テストなんかよりみんなに自慢できるよ!」

 

中学生「ペンまわしなんかしたら、

落として先生に怒られるw」

「そっかwwwwだめじゃんwww」

 

こうやってテストに対する思いと、点数がとれない恐怖をなくそうとしたんです。

実際この結果どうなるかはわからなかった。

「テスト点数とらなければいけない王国軍 VS テスト0点でいいやん革命軍」

の勝敗はどっちに向かうのか。

革命がおこるかもしれないし、おこらないかもしれない。それはもうその子次第でした。

 

どんなに高く評価しても、良い言葉を言っても、相手の状態によっては響かないこともあります。

そこを観察するのも実は大事なんです。

 

ただ、その次の日、その子はテストを受けに学校に行きました。

良い方向にも悪い方向にも子どもへの声かけ効果は絶大

このように、他者から言われる言葉っていうのは、かなり強力な力を持ちます。

それは相手の状態を悪くする方向にも、良くする方向にもです。

僕は相手を高く評価することで、相手の状態を良くしていくことができたらいいと思います。

 

なるべく普段から誰かと出会う前には、今日は会った人の良いところを一つは伝えようと決めています。

 

おばあちゃん

「マイは意外と力持ちですね」

「マイは本当に上手ですよね」

「マイが手伝ってくれたので今年は本当に助かりました」

「マイはセンスがありますね(絵を描いてるマイに対して)」

覚えているのはこれだけですが、5分ほどのシーンでおばあちゃんは、これほどの言葉をマイちゃん伝えています。

 

映画を見るとわかるのですが、もう伝え方も本当に上手いというか凄いんです。

一度映画を見てみて下さい。僕も今から続きを見ようと思います。

また何か学びがあったら記事にしていこうと思います。

では、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

松井和輝

中学・高校ともに不登校。それが原因で自殺未遂を経験。現在はその経験を生かして、「学校に復帰するだけでなく、本来の純粋な自分を取り戻すことを第1の目的」として、300組以上の親子の問題解決を行う。