多くの親御さんがお子さんの「将来」のことで悩んでいます。
不登校のお子さんを持つ親御さんはその不安がぐっと高まることでしょう。
- 学校にも行けていない
- 勉強もほとんどしない
- ゲームばかりしている
そんな子が将来、進学・就職できるのか?
不安になるのも無理はありません。
しかし、今はただ勘違いしているだけ。広い視点で見れば悩む必要はなくなります。
今回はお子さんの将来に不安がある方に向けて「不登校の将来の活かし方」についてお話します。
まずはなんで不登校のお子さんの将来が不安になるか考えてみる
これは実際に僕が受けた相談内容です。
勉強もせず、ゲームばかり、情緒不安定で学校にもいっていない。
そんな状態の子を心配してしまうのは、仕方がないことです。
しかし、いったん落ち着いて、なんで不安になるのか考えてみましょう。
人によって異なると思いますが、相談者の方は、
「今の状態からよい将来が想像できない」から不安になってしまっているのです。
今がよくない状況だと思っているから、将来も悪くなると思っているのです。
「不登校だったことで、進学や就職が不利になんじゃないか?」
これが将来の想像です。
確かに、引きこもりの人などが、就活をしているときに
「この空白の期間は何をしていたの?」といわれたら、戸惑ってしまいますよね。
結果、うまくいかなくなるかもしれない。
でもですね、それはその子の武器(長所)を生かしてないからなんです。
不登校の子は長所を活かせてないだけ。環境を変えれば…
みなさんはスティーブ・ジョブズを知っていますか?
iPhoneで有名な世界大企業アップルの創始者です。
彼は、「ADHD」「アスペルガー症候群」だったと言われています。
小学校の授業中に花火をしたり、殺虫剤の味見をしたりしていたらしいです。笑
これだけを見ると、ジョブズは問題児で、就職などは難しく思えます。
しかし、それは一般的な就職という「土俵」での話。
ADHD、発達障害のおおきな特徴である大いなる好奇心を活かせる「土俵」であれば、彼は大スターです。
彼はその「土俵」で戦ったからこそ、世界的な成功者へ登り詰めることができたのです。
僕も同じです。
不登校という過去があるので、「就職」という土俵で戦ったら、
何か問題があるんじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、不登校を生かす「土俵」で戦えば、誰にも問題視されることなく、自分の力を発揮することができます。
何がいいたいかというとですね、
「不登校」や「発達障害」という過去や特徴に優劣や意味はないってことです。
大事なのでもう一度いいます。
僕たちの過去や特徴には、意味はないんです。
僕たちが勝手に意味づけしているだけなんです。
スティーブ・ジョブズが、もし一般人で会社勤めだったら、
「あいつは発達障害だから、仕事が全然できないんだ」と言われるでしょう。(意味づけされる)
しかし、新しいものを生み出す仕事につけば、
「あの変わった好奇心は素晴らしい!あのおかげで彼は仕事ができるんだ。」と言われるでしょう。
つまり、今の状態によって、意味づけがされるんですね。
今の状態が悪ければ、悪い特徴となり、今の状態がよければ、いい特徴だと意味付けされんです。
では、どうすればいいのか。自分の特徴がよい方向に発揮できる「土俵」で戦えばいいんです。
例えば、不登校だったことで、一般的な就職は不利になるかもしれません。
しかし、カウンセラーやコーチなど、人の苦しみを理解する必要がある職業では、不登校の経験は武器になります。
つまり、不登校の経験は、就職に有利にもなるんです。
しかし、今の不登校という状態を問題視してしまうと、
有利になる「土俵」に気づくことは難しくなってしまいます。
反対に、「若いうちから、大きな壁に挑戦できて大きな成長をしている。不登校という良い経験をしているんだ」
という「あり方」でいれば、
「その経験を生かして、何かできるんじゃないか」という発想になるんです。
いろんな話にとんで、
ごちゃごちゃしてしまいましたが、
「今の状態をどう意味づけするのか」「今の状態をどう見るのか」がとても重要なんです。
問題視するのかしないのか、
その選択で将来の想像が変わり、不安が生まれるか生まれないかも変わるのです。