不登校の子の対応に限ったことではありませんが、コミュニケーションに関する本や、
対話術とかの本でよく、「相手の話を繰り返す」ことが重要だと書かれています。
確かにコミュニケーションにおいてそれは非常に大事なことです。
しかし、これは繰り返すことが重要なのでなく、相手の伝えたいことと自分の理解を確かめるという点で重要なのです。
しかし、多くの人は単に繰り返すのが重要だと勘違いし、表面上のスキルだけで満足してしまいます。
なぜそうなってしまうのか。詳しく解説していきます。
メルマガではブログでは書かない実践的な内容、記事の補足音声、
僕が関わってきた子の不登校体験克服記などを書いていきます。
メルマガ登録はこちら↓
相手の言ったことを繰り返すことだけではなぜ間違っているのか
コミュニケーションを円滑に進めるには相手の言ったことを繰り返すのが重要だ!
カウンセリングの本や、話す技術系の本には大抵書いてあります。
目的は共感です。相手の話の事実や感情表現を繰り返すことで、しっかりと自分の話を聞いてくれているという安心感を生み出し、自分は大切にされている自己重要感を高めることにつなげます。
つまり自己重要感が低い不登校の子にとってはかなり重要なことです。
「自己重要感」とは、人間が生きるために必要なエネルギーです。 「自己重要感」とは、「自分が自分にとって特別な人間である」「人間として大切にされている」…ということを実感し、「私という存在は、私にとって一番重要なものなのだ」と思う…そんな自然の働きです。 それは人間だれしもが生きるために、「無意識」に必要としているものです。 この「自己重要感」が満たされていないと、自傷行為や鬱病等さまざまな「こころ」の問題を発症します。
例えば、こんな感じでしょうか。
なんども言いますが、相手の気持ちに共感するのが目的です。
ただ、繰り返せばいいと言うことではありません。
共感するとは相手の言った事と、自分が受け取ったことが一致しているか確認することです。
あなたが言ったことを私はこう受け取りました。あってますか?
そうやって確認することではじめて真の共感と言えるのです。
また、本当に共感しようとしていない場合はそれが相手に伝わってしまいます。
つまり、表面上だけくり返しのテクニックを使っても意味がないのです。
テクニックだけを見て勘違いしたひどい例はこんな感じでしょうか?
これでは漏れてしまいますね。笑
これは極端な例ですが、結構多くの人が本で学んだことを勘違いして理解しているように思います。
少し話がそれましたが、不登校の子とのコミュニケーションで繰り返しの技術は確かに大事です。
しかし、本当に共感しようとしているか、相手の言ったことを確認しようとしているか、
そこの部分がなくては意味がありません。
テクニックよりもまずは意思です。目的といってもいいかもしれません。
これはコミュニケーションのことだけではありません。
「不登校の子の解決にはこれがいい」と本に書いてあったからやってみた
でも、それだけでは多くの人がうまくいかないでしょう。それには理由があります。
本に書いてあることが間違っているのではありません。ほとんどの本に書いてあることはあっているでしょう。
では何がいけないのか。それはそれを実行に移す本人の意思です。
意思がなくては決して相手につたわりません。
いや、何も考えずに行動だけしているという意思が伝わってしまいます。
僕はよく「学校に行っていないあなたでも愛している」と不登校の子のありのままの今を認めてあげるのが重要だと言います。
しかし、そこに本気の意思がなくては伝わりません。
本気で今の現状を受け止めることができているか。真の意味で愛することができているか。
そこの部分が重要になってきます。
だから、なんでそれをするのがいいのか、なんで自分はそれをするのか
それを考えていくことで、自分の意思が深まるでしょう。
読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す