こんにちは、松井和輝です^^
今日は「不登校の子がゲーム依存すること」
についての話をしていこうと思います。
不登校のゲームについては
たくさん語れますよ~♪( ´▽`)
なんてったって、
不登校になる前からゲームは大好きで、
毎日のようにやってましたし、
不登校になってからも、
ほぼ寝ることなく20時間以上毎日していたこともあります。
僕ほどゲームに依存した人は、
まずいないはずです。笑
そんな僕が思うのは、
・昼夜逆転しない不登校の子=「え?まじ!?心配だよ~」
・不登校でゲームに依存しない子は大丈夫か!?
ってことです。
なぜそう思うのか。
そこには不登校経験者にしかわからない
気持ちが隠れています。
では早速話していきましょう!
Contents
なぜ不登校になるとゲーム依存をするようになるのか?
【理由その1】暇でやることがないからゲームをする
まず、第一に暇だからゲームばかりするということがあります。
ただ、勘違いして欲しくないのは、
暇は暇でも「普通の暇」ではないということです。
普通の暇ではないというのは、
いったいどういうことなのか。
僕が不登校だったときのエピソードをお聞きください。
僕は不登校になってから、
どっぷりゲームに依存しました。
不登校になるはじめの頃は、
布団で寝たフリをする
→学校行くのか行かないのか問答
→母が休みの連絡をする
→隠れてゲームをする
→夜が近づいてくるにつれ、普通にゲームをする。
というように、
朝は学校に行けないことへの罪悪感や、
行きたいのに行けない葛藤があったので、
お母さんに今日はどうするのかを
聞かれるのが嫌で
布団にもぐりこんでしまいました。
しかし、お母さんが休みの連絡をすると、
なんだか安心するんですよね。
「学校に行かなければいけない、、、
でも行けない、、
どっちもとれないしどうすればいいんだ。」
当時はそんな「葛藤という名の牢獄」の中にいた気分だったのですが、
その牢獄は休みの電話で解放されます。
まさに休みの電話は、
牢獄から脱出するための「鍵」のようなものでした。(とはいっても、朝が近づくと自然と牢獄に戻されるのですが。)
気分が良くなって、
心も軽やかになります。
体調も良くなることもありました。
すると、暇になります。
高熱が出ているわけではないし、
嘔吐下痢になっているわけでもないので、
安静にして寝ている必要はありません。
だから、暇なのです。
例えるなら、
何もない部屋に監禁された気分です。
そこで出てくるのが、
スマホか小さめの持ち運べるゲームです。
元気になったとはいえ、
学校に行かないでゲームをすることには
罪悪感があるので、
布団の中に潜って、
隠れてゲームをします。
(刑務所の監獄でゲームやってたら、
看守に怒られますよね。だから、
布団の中でバレないようにやるんです。笑)
昼夜逆転してゲームをする理由
でも、夜になると、なぜか、
隠れずにゲームができるようになります。
多分、学校がある時間じゃないから、
罪悪感が減るんだと思います。
で、これがまた、
夜遅くまでやっちゃうんですよ~~!
当時はなぜかわかりませんでしたが、
今はよくわかります。
夜って誰もいないんですよ。
学校のことを言ってくる人もいないし、
ゲームをしてることを怒る人もいない、
何より夜は学校のことを考えなくて済むんです。
だから、一番安心できる時間でした。
まさに天国のような時間です。
でも、朝はどうでしょうか?
学校に行くかいかないかを問い詰められて、
罪悪感と恐怖、自己否定の連続です。
親が不登校を理解してくれて、
問い詰められないようになったとしても、
「みんなは普通に学校に行っている時間なのに、俺は行けない、、劣ったやつだ」
と、学校を意識せざるをえません。
だから、まさに朝は
地獄のようなものです。
朝の6時~8時くらいまでは
起きていたくないんですよ。
でも9時くらいになると、
少しだけ安心しますね。
9時といえば、
お母さんも仕事に行ってるし、
学校も始まっているから
安心なんですよ〜
だから、朝を避けるために
昼夜逆転したんだと思います。
同じようなことを不登校経験者の24歳女性の方が話してくれました。
こちらの記事の中でその方のインタビューがあります。
↓
と、話はそれましたが、
ゲームをやる第1の理由としては、
「暇だから」というのがありました。
ただ、「暇だから」という理由だけで、
やっているわけではありません。
【理由その2】現実逃避としてのゲーム依存
もう1つ理由があります。
それは「現実逃避」です。
ゲームってやっている間は、
嫌なことから目をそらせるんですよね。
ほら、暇だといろいろと考えてしまいますよね。
学校に行けないことでの劣等感や、罪悪感、自己否定感はものすごいので、
暇だとネガティヴになるんですよ。
どのくらいネガティヴになるかというと、
死にたくなる。笑
ほんと、死にたくなるくらい
考えすぎちゃうんですよ。
変なとこで、真面目だから。笑
(不登校になる子って真面目な子多いですよね。)
だから、ゲームやスマホ、漫画などに集中して、考えない時間を増やすんですね。
で、さらにゲームはですね、なんだか、
違う場所に行った感覚になるんですよ。
現実は学校にも行けないし、
劣等感や孤独感や罪悪感いっぱいの地獄のような場所です。
でも、ゲームの中ではヒーローなんですよ。
主人公になって魔王を倒しにもいけるし、
戦争地帯にいって敵を銃で倒することもできる。笑
一瞬ですが、
学校に行けない最低な自分
ではなくなるわけですよ。
漫画も同じです。
漫画も自分が主人公になった気分になれます。
で、ゲームなんかは、
うまく作られていて達成感を簡単に得られるんですよね。
ドラクエだったら、
「テレレレッテッテレー♪」
ってレベル上がりますやん。
ボスも倒せますやん。
世界を救うこともできますやん。
でも、
現実の自分は何も上がってないんです。
ゲームの世界にいる自分は
レベルが上がってるんですよ。
レベルだけでなくて、
街を救ったり、ボスを倒したり、
困難な課題を現実より簡単に達成できるんですね。
だから、ストレス解消になるというか、
自分の存在を肯定できるんですよね。
でも、現実は違いますよ、
現実は学校に行けない最低な自分です。
だから、ゲームが終わると
虚無感に陥るわけです。
ゲーム世界の自分から、
現実世界の自分に引き戻されます。
「ああ、自分は何をやっていたんだ。
学校にも行かないで、
ゲームをやっているなんて最低だ、、、、」
ってまた自分を責めます。
すると、自己否定や罪悪感がさらに強まって、
また現実の自分を見るのが耐えられなくなって、、、
そう、再びゲームをしてしまうのです。
完全に悪循環ですが、そんなことは
わかっていても抜けられないんです。
だって、自己否定があるから。
学校に行けないことの
自己否定や罪悪感は簡単には抜けません。
この自己否定から抜け出さない限り、
僕はこの悪循環から抜け出せなかったです。
つまり、ゲームをするという行為は、
楽しんでやっているのではなく、
暇でやることがないし、
現実を見るのも嫌だから、
仕方なくやっているという感じでもあります。
もちろん、現実を完全に忘れて
ゲームに没頭しているときは、
楽しさもありますが、
でもなんか違うんですよね。
学校に行って、帰ってから
ゲームを楽しむのと違うんですよ。
現実逃避のために
ゲームをやっている感じですね。
僕はもともとゲームは好きでしたが、
不登校になってから初期のころは
好きでゲームをやっていたわけではないんです。
話をまとめると、
・「暇ですることがない」
・「現実を見るのが辛い、限界」
この二つの理由で、
僕は昼夜逆転、そしてゲームを
毎日20時間以上やっていたんです。
不登校でゲーム依存にならない子、それやばくない!?
なぜ不登校の子は
これほどゲーム三昧になるのか。
今までの話をまとめると、、、
現実に耐えられなくてゲームをするわけです。
今の辛い状況を脱するために、
考えて考えて、考えすぎるくらい考えて、
自己否定、罪悪感、孤独感、劣等感、孤独感に押しつぶされて。
学校に行けば、解決するんです。
でも、学校に行くという選択肢は
なんだか選べないんです。 怖いんです。
つまり、
どちらも選べないわけです。
そこでゲームに「逃げた」んです。
確かに甘えかもしれません。
はたから見たら、
甘えと見られても仕方がないと思います。
でも、当時のことを振り返ると、
追い詰められてどうしようもなかったんです。
学校に行くという選択肢もとれないし、
学校に行かないと自己否定をしてしまって、
自分で自分をどんどん弱らせてしまうし、、、
そんな状態で、
そこから抜け出せるゲームがあったら、
多くの人がやってしまうと思うんですよね。
確かに、逃げです。
逃げなんだって当時もわかってましたけど、
やってしまうんです。
誰だって、
ストレス解消のために何かをします。
甘いスイーツをたくさん食べて
ストレス解消する人もいるし、
買い物をすることで嫌のことを忘れる人もいる。
キャバクラにいく人もいるし、
酒を飲んで忘れる人もいる。
旅行に行く人もいる。
誰だって、
ストレスを解消することはやっています。
でも、不登校の子は少し状況が違います。
不登校になると、
家の外の出れなくなるんですよね。
学校に行っていない自分を
誰かに見られるのが怖くなって、
場合によっては対人恐怖症みたいになります。
だから、外に出れないんです。
すると、ストレスを解消する方法は、
家の中に限られてきます。
でも、家の中もストレスを解消する方法は
ほとんどありません。
というより、
家族の存在がストレスになってしまうので、
家の中もストレスを感じます。
(※ただ、家族が悪いとか、誰が悪いとかっていう話をしたいわけではありません。
ただ、当時はこんな気持ちだったということを書いているだけです。)
そんな中で、ストレス解消できるのは、、、
そう。
漫画やゲーム、スマホなんです。
(何度もいいますが、
家族が悪いとか、不登校の子が悪いとかを
言いたいわけではありません。
もちろん、ここまで追い詰められてはいない
不登校の子もいます。
ただ、今まで300人以上の
不登校の子の話を聞いてきて、
同じような気持ちの子がたくさんいたので、
そんな子のために、
僕もこんな気持ちだったよってことを
書いています。 )
だから、ゲームや漫画、
スマホは唯一の救いのようなもんです。
もし、昼夜逆転もせず、
ゲーム依存もしない不登校の子がいたら、
逃げることなく、
どうやってあの自己否定感情を
処理しているんでしょうか?
もちろん、心に余裕ができて
元気になってくれば、
ゲームに依存する必要もなくなって、
ゲームから自然と離れていきます。
僕も元気になることで、
ゲームは自然とやらなくなってきました。
でも、学校に行けないことで
ものすごく大きなストレス
を感じている段階の子は、
ゲームや漫画なしで
どうやってストレスを解消しているのか
心配になってしまいます。
もちろん、家族仲が良くて、
家族で旅行に行ったり楽しんでいて、
お母さんが話を聞いてくれたりもして、
それでストレスが解消できている。
ってならわかります。
それならゲームしなくても大丈夫です。
でも、それらがなくて
どうやって現実と立ち向かえば良いのか。
もし、僕はあのときゲームがなかったら、
行き場がなくなって
死んでいたかもしれません。
ゲームは逃げ場であり、
唯一の居場所だったのです。
当時の僕と同じような気持ちだった子は
多くいるのではないかと思います。
例えば、
ある不登校の男の子が
親御さんに送った手紙があります。
残念ながらプライバシーの関係で
手紙の写真を見せることができないのが残念ですが、
震えた字で書いてあります。
相当勇気を出して書いたのだと思います。
その一部がこちら
↓
===============
お父さん、ゲームの約束守れなくて
ごめんなさい。
1つ言い訳をさせて下さい
もうどうしようにもなかった。
逃げ場はそこにしかなかったんです。
ゲームは楽しいです。
でもね、いくらやっても
心にあいたあなはふさがらない。
それでもゲーム友達ができた時、
少し自分の
心地よい居場所がみつかったようで、
少しでも心のあながうまった。
今の居場所がそこにしかなかった。
スマホ依存と言われても
仕方無いようなことをしていたと思います。
それでもいつも友達の事が忘れられません。
間違ってももう1人はいやだと、
いつも夜は不安でねれません。
回りくどいのでしっかり本心をいいます。
どれだけ僕が間違ったことをしていて、
スマホに依存していると言われても、
それは
1人ぼっちになるのが
なによりも怖かったから。
少しでも分かってくれたらいいなと思います。
===============
このように、
ゲームは不登校の子の
最後の心の支えでもあり、
居場所である場合が多いです。
だからこそ、僕は
不登校になって、
ゲーム依存しない子や昼夜逆転をしない子は
心配になってしまいます。
他に集中できる好きなこと
があれば安心しますが、
それがなしで
ゲーム・スマホに依存しない子がいるなら、
心配でたまりません。
学校に行くことはできない、
でも行かないとダメなことはわかっている。
そんなどちらとも言えない状況で、
逃げ場はなければ、
どんどん自分を
殺していってしまうのではないかと思います。
自己否定をしすぎて、
自分ってものがわからなくなって、
自分の気持ちも大事にできなくなって、
自分の存在価値がわからなくなって、
最後には、
「あれ、私ってなんで生きているんだろ」
ってなってしまうかもしれません。
実際に僕はそうなりかけました。
でも、そこに
ゲームという逃げ場があったから、
なんとかなっていたのかもしれません。
だから、僕は不登校になって、
ゲーム依存をするのは正常だと思います。
依存だろうがなんだろうが、
死ぬよりましです。
逃げ場がどこにもなくなって、
自分がなんだかわからなくなる方が、
心配でたまりません。
注意していただきたいのですが、
今回の記事で伝えたいのは、
・ゲーム依存が良いか悪いか
・ゲームは制限するべきか、どうか
というような
「良い悪い」ってことではありません。
ときには、ゲームを
制限しなければいけないときも
あるかもしれませんし、
僕のように追い詰められていたときは、
心のリハビリとして、
自由にさせてあげる方が良いかもしれません。
ただ、今回はそんなことを言いたいのではなく、
僕はこんな気持ちでしたよってことです。
実際に今まで
たくさんの不登校の子に出会ってきて、
同じような気持ちを話してくれた子が
たくさんいます。
それも、多くの場合は
ゲームやスマホに依存する期間を経て、
元気になっていきます。
そして、元気になっていくことで
外に出ていくのです。
だから、僕はゲームに依存してしまうことは、
心のリハビリだと思っています。
逃げ場でもあり、
自分の価値を感じられる場でもあります。
だからこそ、親御さんには
ゲーム依存になっても普通ですよ
ってことを伝えたいし、
正常なことをわかっていただきたいのです。
もし、お子さんが学校に行けなくなって
ゲームばかりしていることが
とても心配でしたら、
以下の記事も読んでみてください。
ここでは不登校のお子さんを育てている
25人の先輩ママへ、
ゲーム事情についてインタビューした話を
記事にしました。
これを読めば、あなたのお子さんは
異常ではないってことが
わかっていただけると思います。
↓
では、今日はここまでにしたいと思います^^
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました♪
松井和輝
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