不登校の解決は関心の向け方が重要!評価や批判はNG

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「愛の反対は無関心」この言葉は聞いたことがあるんじゃないかと思います。

愛の反対は無関心なら、関心を向けることが大事なんだ

そう思う方は多くいると思います。もちろん不登校の子の接し方としても大切な事です。

しかし、関心には2種類の関心があり、間違った関心の向け方をすると逆に状況を悪化させることにつながってしまいます。

では不登校の子がよりよい成長ができる関心の向け方とはどちらでしょうか。

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関心の重要性と2つの関心の向け方

関心の向け方には大きく分けて二つあります。

条件付けの関心と無条件の関心です。

これは心理学者のカール・ロジャースの理論で、今日の日本のカウンセリングの基礎となっているものです。

条件付けの関心とは自分の関心に合うものは評価し、自分の関心と異なることは関心を寄せないという考え方です。

無条件の関心とは、批判や評価などの一切の価値判断をせず、ありのままに受容することです。
つまり、その人に寄り添っていくという考え方です。

では、具体的にそれぞれの関心について詳しく見ていきましょう。

条件付けの関心の落とし穴?条件付けの関心がよくない理由

条件付けの関心とは自分の関心に合う合わないで、関心を寄せるか寄せないかを決定するという方法です。

子どもに対してであれば、自分がよしとするもの(自分が関心があること)を子どもがすれば、評価する

自分がだめだと思うもの(これも自分が関心があることですね)を子どもがすれば、しかる

また、どうでもいいこと(自分が関心がないこと)をこどもがすれば、関心を寄せない

そのように捉えてもらって大丈夫です。

つまり、条件付けの関心は自分の基準で子どもを評価しているので、評価の基準は親なんですね。

では、評価の基準が親になるとどうなってしまうのでしょう。

 

子どもにとって親は絶対的な存在です。極端に言うと、親に無関心になられたら死んでしまう、そんなくらいのイメージです。

だから、親が評価したものは積極的にするようになり、親が怒ったり、無関心になったことはしてはいけないことだと認識します。

つまり、子どもが行動する基準は親に評価されるかどうかになってしまいます。

自分が何を感じるかよりも、親が何を感じるかを重視するようになるのです。

さらに年齢があがるにつれ、親だけでなく、周りにいる他者が何を感じるかを重視します。

そうしているうちに、親を含め他者の言われたことしかできない人間になってしまいます。

自分が何をしたいかわからない。とか、将来やりたいことがない。とか自分がない状態になります。

 

親の関心にそぐうことだけに関心を持ち、そぐわないことには関心をむけない

自分が何を感じるかではなく、他人にとって都合のいいものだけを認識する

 

このような状態になってしまいます。

しかし、人間は機械ではありません。自分が感じることもたくさんあります。

でも、それが他人から評価されないものだと、その気持ちを抑圧して、なかったことにしてしまいます。

自分が感じることはある、でも抑えてなかったことにする

そうすると抑えていたものが爆発して問題がおこります。

それが、不登校だったり、身体の異常だったりするのです。

 

学校には行きたくないという自分が感じている気持ち。

でも、学校には行かなくてはいけないという他者の評価を気にした気持ち

 

本来は行きたくないという気持ちなのに、それを他者の評価を気にして行かなくてはだめだと感じるように抑圧します。

でも、人間の体は異常な部分を表面に出して、異常を知らせ、防衛しようとする機能があるので、心がダメージを受けている「学校に行きたくないという」思いは、抑圧すればするほど、どんどん強くなっていくのです。

つまり、親としてはいちはやく学校に行かせたいかもしれませんが、学校に行かせようとする行為は、本来子どもが感じている「学校に行きたくない」という心の危険信号を抑圧することになるのです。

その結果、子どもは本来の感情を強くしていき、完全に自分の殻に閉じこもってしまうのです。

はっきりいいますが、学校に行かせようとする行為は完全に逆効果です。

では、無条件の関心はどうなのか。見ていきましょう

無条件の関心でありのままの姿を認めるのが解決の鍵

無条件の関心とは、自分の評価や批判などの価値判断はせずに、ありのままの子どもを認めていくことです。

不登校解決の鍵はここにあるといっても過言ではないでしょう。

不登校で学校に行ってない状態を評価しない、というよりも問題視しないと言ったほうがいいでしょうか。

子どもが何をするかをジャッチせず、子どもが今生きていることに感謝する。

そうすれば、学校に行っていないことは問題にはなりません。

「たとえ学校に行かなくても生きてくれれば、あなたには価値があるよ

お母さんはどんなあなたも愛している」

そうやってありのままのお子さんを受け入れ、認めてあげる。それが無条件の関心です。

とにかくお子さんを愛することに条件をつけないことです。

条件をつけないことで、お子さんは自分の軸、自信を持つ事ができるようになり、自立できるようになります。

もちろん、不登校の子の場合も同じで、学校に行かないことを評価せず、そんなお子さんも認めることができたとき問題は解決するでしょう。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

松井和輝

中学・高校ともに不登校。それが原因で自殺未遂を経験。現在はその経験を生かして、「学校に復帰するだけでなく、本来の純粋な自分を取り戻すことを第1の目的」として、300組以上の親子の問題解決を行う。