不登校の解決で重要なのは、技術や話術ではなく「自分のあり方」

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不登校の解決のために何が一番重要だと思いますか?

言い換えるなら、解決のために何を学んできましたか?

よく勉強している人は「傾聴」だとか、「コミュニュケーション方法」と答えるかもしれません。

確かに、「傾聴」を身につけているのと、身につけてないのでは違いは生まれるでしょう。

しかし、重要なのはそのような技術やテクニックではなく、自分の「あり方」です。

技術やテクニックも大切ですが、「あり方」があってその力は最大に発揮されます。

ですので、今回は「あり方」について僕の最近の出来事を例に考えていきたいと思います。

父親がいない僕がある人とランチを食べて泣いた理由

僕には、父親がいません。

いや、いるにはいるのですが、

僕が幼稚園のころに親が離婚したので父親の記憶がほとんどありません。

 

父親に関することで覚えているのは、悲しい記憶ばかりでした。

図工での参観会、何か作るということでクラスのみんなは父親が来ていた

でも、自分だけは母親が来ているということに違和感を感じる

休みの日、釣りや野球を父親とやっているという友達の自慢話

 

父親がいない僕にとってはうらやましくて悲しいことでした。

父親とご飯を一緒に食べた記憶もほとんどありません。

父、母、姉と自分でご飯を食べた記憶は全くありません。

 

だから、20歳の大人になっても僕は一緒にご飯を食べるという普通のことが、

本当にうらやましくて、したかったんだと思います。

でもその夢が、ある方と一緒にランチを食べることで叶いました。

 

相手は僕の父親ではありません。

とある研修で出会った健さんという人なのですが、健さんと一緒にいると本当に安心するし、自分らしくいることができます。

実の父親ではないですが、僕にとって父親のような存在です。

 

でも、実はまだ数回しか会ったことはないんです。

それなのに、健さんは僕にいろいろなことを与えてくれます。
 
僕が困っているときは助けてくれるし、昨日みたいに時間を作って一緒にご飯も食べてくれる。
 
僕の夢も否定せず、応援してくれる。
 
 
僕が健さんに何かできるわけではありません。
健さんにとってメリットは何もないはずです。
むしろ出会ってそれほどたってもいません。
 
それでも、無条件で関心を示してくれるんです。
 
 
だから、幼稚園のころから父親がいなくて寂しかった僕の心が埋まっていきます。
 
別に何もしなくてもいい、話さなくてもいい。
ただ、一緒にいるだけで安心します。
会うだけで、心が満たされて、未来に向かって頑張ろうと思えます。

だから僕にとって健さんと過ごした時間は本当に幸せで、一緒にいて泣きそうになることが多かったです。
 

なんで、父親でもないのに僕は癒されたのか

実の父親でない健さんの何に僕の心が動いたのか、それは健さんの「あり方」です。

健さんにとって僕と接することにメリットはありません。

それなのに無条件で僕に関心を示してくれます。

 

僕より2倍以上生きている健さんから見れば、僕なんて若造です。

僕の夢や考え方を否定することはなんら難しくないはずです。

しかし、健さんは僕の考えや夢、さらには僕の存在レベルまで認めてくれます。

決して僕に指示することなく、年齢を気にすることなく対等に接してくれます。

 

重要なのは、この「あり方」なんですね。

不登校の子も僕と同じで、一緒にご飯を食べることのように何気ないことが原因で、寂しさを抱えていることが多いです。
 
だからそんな子たちと接する上で大事なのは、カウンセリングの技術でも、話術でもないんです。
 
 
何を言うかでもない。
自分がどうあるか、つまり自分の在り方が重要なんです。
 
目の前の子を問題視することなく、変えようとするわけでもなく、その子の存在を認めて、普通に接する。
 
ただそれだけでいいんです。
 
 
どうしてもカウンセリングの技術とかを学んでいると、この在り方を忘れてしまいます。
 
技術がいらないわけではありませんが、まずは在り方。
そこを忘れないようにするのが大事です。
 
じゃあ、このあり方ってどうすればよくなるのか?
 
 
それは今まで生きてきて身につけてきた、
こうでなければいけないという固定観念や常識、自己概念を開放して柔軟になることです。

例えば、子どもは絶対に学校に行かなければならないと思っている親御さんは、

不登校の子どもを問題視してしまいます。
 
問題視をする「あり方」になってしまうのです。
 
そうすると、何気ない発言でも、子どもにとっては「自分はだめな問題児なんだ」と認識するように伝わってしまいます。
 
 
しかし、常識から開放され、学校ではなくても自分の子の才能を活かせる場所はあると信じている親御さんは、
不登校になっても子どもを問題視することなく、無条件で認めることができます。
 
これは常識にとらわれた「あり方」なのか、そうではないのかの差です。
 
 
頭ではわかるんだけど、心ではわかんないという方はこれが原因です。
結局は心の根本で常識にとらわれてしまってるんですよ。
 
「親が学校に行かなくても大丈夫なんだと思うことが不登校の子どもにとっていいこと」なんだとわかっていても、
 
  • それが原因で長引いて引きこもりになるかもしれない
  • でもやっぱり学校に行っていれば安心する
  • 学校に行っていない子で将来うまくいった子なんていない

そういった常識や思いに縛られているから心ではわからないのです。

だから、「あり方」をよくしていくためにも、常識や自己概念を開放することは柔軟なんです。

 

そして、常識や思い込みを開放するためにしてほしいことがあります。

それは「自分と向き合うこと」と、「様々なことにふれてみること」

 

自分と向き合うことっていうのは、常識や自分の考えが思い込みなのではないかと考えてみる。

子どもにとって常識にあてはめることが本当にいいのか考えてみるということです。

 

様々なことに触れてみるというのは、自分の思い込みと反対のことを実際に見るというのがねらいです。

例えば、このまま学校に行かなかったら将来うまくいかないと思っている親御さんは、

学校に行かなくてもうまくいっている人を知ってください。

 

長者番付で常連の高額納税者の斉藤一人さんを知っていますか?

この方は小学校から学校にほとんど行っていません。

それなのに、日本で一番税金をおさめる(それだけ稼いでいる)ことができているんです。

 

これを知っているかいなかで、常識や思い込みの強さはかなり変わるでしょう。

「だから学校に行かないことを完全によしとしろ」ってことじゃないんです。

 

学校に行ってもうまく行く人はいるし、うまくいかない人もいる

学校に行かなくてもうまく行く人もいるし、うまくいかない人もいる

それを知ってほしいんです。

それがわかったとき、自分は子どもと接するときどの「あり方」を選択すればいいのかがわかってきます。

技術やテクニックよりもまずは「あり方」、これを忘れないで下さい。

 

補足〜健さんについて〜

昨日ランチをした健さんもはじめは、思い込みや常識にとらわれていたそうです。

しかし、いろいろな人に出会い、思い込みから開放されたそうです。

常識や思い込みから開放される過程を書いた健さんのブログは本当に勉強になります。

健さんにはお子さんもいて、子育てに関する非常にためになる考え方も書いているので、健さんのブログは必読です。

 

健さんのブログはこちら子→「西村健一公式ブログー人生を少しだけ楽しく豊かにする手伝いをー」

健さんのブログで特におすすめの記事はこちら↓

子供達には自分を喜ばせるそういう人生を歩んで欲しい〜そのために自分が考えること

子供たちの誕生日に贈るメッセージ 〜 楽しい人生を送って欲しい

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

松井和輝

中学・高校ともに不登校。それが原因で自殺未遂を経験。現在はその経験を生かして、「学校に復帰するだけでなく、本来の純粋な自分を取り戻すことを第1の目的」として、300組以上の親子の問題解決を行う。