- 学校に行かないでゲーム三昧。
- ゲームが終わったと思えばYouTubeや漫画ばかり。
- 夜遅くまで起きてゲームばかり。昼夜逆転にもなっている。
あなたのお子さんもこんな状態かもしれません。
そんなお子さんを見ていると、
「ゲーム依存なのではないか?だとしたら辞めさせるべきなのか?」
と頭を悩ませることだと思います。
「ゲーム脳」なんて言葉もあるので、
より一層心配になるでしょう。
でも実は、
不登校でゲーム三昧になるのは、
異常なことではありません。
むしろ、
不登校を乗り越えるための大切な過程です。
これは、不登校のお子さんを育ててきた
25人のお母さんにインタビューしてわかったことです。
先輩ママの経験談は本当に心強いものでした。
先輩ママの経験談はきっとあなたの不安や心配を軽減してくれると思います♪
では早速みていきましょう!
Contents
不登校になってゲームばかりするのは「普通のこと」
不登校になるとゲームをする時間が以前より圧倒的に増えます。
僕(筆者)も、不登校になって毎日20時間以上ゲームをしていたことがあるほどです。笑
例えば、不登校のお子さんを持つママさんにインタビューすると、
(中2女子)
(中2男子)
こののように、以前はゲームをほとんどやらない(ときどきする)子だったのにもかかわらず、不登校になってからゲームを手放さないくらいずっとやるようになった事例もあります。
他にも、
(中2男子)
(中2男子)
というように、もともとゲームが好きで毎日のようにゲームをしていた子も、不登校になってからは1日中ゲームをするくらい生活に占めるゲームの割合が多くなります。
つまり、ゲームを以前からやっていたかどうかに関わらず、どちらの場合も、不登校になることでゲーム時間が増えます。
ゲームをたまにしていた、もしくはほとんどしない子→多くの場合ゲーム時間が増える。
もともとゲーム好きで長い時間ゲームをしていた子→多くの場合ゲーム時間が増える。
どちらも生活のほとんどをゲームにあてるくらい多い時間ゲームをすることもあります。
このように、たくさんの不登校の子がゲームに張り付いた生活を送る場合が多いです。
(まだまだ紹介しきれなかった経験談もあります。)
もし、あなたのお子さんが学校に行けなくなってゲーム三昧になっていたら、それが良い悪いは置いておいて、意外と普通なことなのです。
ゲームだけでなく、「YouTube、スマホ、漫画、パソコン(オンラインゲーム)、ネット」にも依存する
またゲームだけではなく、YouTubeやネット、スマホ、漫画、パソコンをする時間が増える場合もあります。
例えば、
1日、インターネットで、YouTubeをみるか、ゲームしているか、漫画読んでいるかの状態。起きている時間は、ご飯以外は持ち歩いています
(中2男子)
(不明)
このように、ゲームではなくYouTubeの動画をずっと見ている子もいますし、スマホのアプリでゲームばかりしている子もいます。
(中2男子)
このようにゲームをしたり動画もみたりと交互にやり続ける子もいます。
僕も、ゲームに飽きたらネットでアニメを見たり映画を見たりしていました。
それも飽きるとまたゲームに戻るという生活をしていたため、トイレ以外は部屋から出ずに生活していましたね。
お風呂も歯磨きもせず、ほとんどの時間をゲームとネットに費やしました。笑
今はお風呂も入ってますし、歯も磨いてますよ。安心してください。笑
不登校では昼夜逆転をしてゲームばかりするのも、「普通のこと」
僕は不登校のときは昼夜逆転をしてゲームに依存していました。
ときには、夕方に起きて、そこから早朝までゲームをやっていたこともあります。
これは僕が特別だったわけではありません。
例えば、、
不登校になり、ゲームをしたり、ユーチューブをずっと見たりしています。昼夜逆転になってしまいました…
(中2女子)
ゲームとパソコンとスマホが体の一部のような高1の娘を持つ40代の母です。不登校の入口の小学四年生頃から徐々にゲーム時間が増え始め、半年程で起きてる時間はほぼゲーム画面を開いている状態でした。「夜寝られないのでゲーム→朝起きられなくなって昼夜逆転→学校に行かない」という負のスパイラルの始まりでした。
(高1女子)
(中2男子)
このように、不登校の子が昼夜逆転をしてゲームをすることはよくあることです。
僕はこのこともいたって正常なことだと思います。
むしろ、学校に行けなくなって昼夜逆転せず、ゲーム依存もしない子の方が心配になってしまいます。
(理由はこの記事で詳しくお話しています→「ゲーム依存」は正常なこと!経験者が語る不登校のゲーム事情)
不登校になって間もない子の場合は、ゲームは朝や昼にやるよりも、夜にすることが多い傾向にあります。
学校に行かないことを受け入れ始め、不登校に慣れてくると1日中やっている場合もあります。(この場合でも夜〜深夜にかけてが多いです。)
そのため、夜にゲームをするから昼夜逆転になるのではないかと心配になる親御さんもいるのではないでしょうか?
(中2男子)
このお母さんのようにゲームが原因で生活習慣が乱れたのではないかと心配になると思います。
もちろん、夜にゲームをすることでさらに寝れなくなる原因にもなっているでしょう。
しかし、夜寝れなくなって昼夜逆転するのはゲームだけが原因ではありません。
昼夜逆転になるのは、不登校になった子にしかわからない特殊な心情が隠されているのです。
以下の話を読んでみてください。
これは25歳の女性が不登校だったときの気持ちを綴った経験談です。
【不登校経験者(25歳女性)へのインタビュー抜粋】
私はスマホを持っていなかったし、ゲームもスマホもやっていなかったけど、昼夜逆転はしていました。
朝が来るのがとても怖かったです。親に朝学校に行けるかどうか聞かれるやりとりが嫌だったので、朝が怖くなりました。
学校を休むことに対しての申し訳なさや罪悪感はあって。でも、行けないんです。
自分が甘えていると思っていた部分もありました。でもどうしても行けないから、「休む」とも「行く」とも言えません。だから、親と面と向うことが嫌で、朝は起きたくありませんでした。
また、早起きしたくなかったということもあります。
朝早く起きると学校までの時間もあるので、必然的に学校のことを考えなければいけないし、何より親に調子が良くて行けるんじゃないかと思われるから、起きたくなかったです。
ただ、「夜起きているのは、朝起きたくないから」と意識的に思っているわけではなく、なぜか起きていたという感じです。いまとなっては朝を避けるために、夜に起きていたのだと思います。
もしかしたら、夜は家族が寝ているので罪悪感を感じませんし、学校のことも考えなくてすむので安心できる時間だったからということもあるのかもしれません。
だから、夜に起きていたのかもしれません。
当時のことを振り返ると、このような気持ちがあって私は昼夜逆転したのかなと思います。
このように、ゲームやスマホをやっていなかった場合でも、昼夜逆転はするのです。
この文章はとても共感するところがあり、僕も全く同じ心情でした。学校が始まる朝は、安心できないし恐怖のような時間です。だから、朝は避けたいし、安心できる夜に起きていたいわけです。
このような気持ちがあって夜起きてしまいます。
その結果、夜はやることがないし、現実は見たくないから、現実を忘れさせてくれるゲームをしてしまうのです。
(僕が不登校だったときのゲームに対する気持ちはこちら↓
「ゲーム依存」は正常なこと!経験者が語る不登校のゲーム事情)
つまり、ゲームが原因で眠れない以前に、不登校の子の特殊な心情があって眠れない(寝たくない)のだと思います。
このような不登校の子の心情をわかってからあるお母さんは、
(中3男子)
と見守るようになったそうです。
このように、不登校の子の多くは同じような心情を抱くため、
ほとんどの子が昼夜逆転になります。
あなたのお子さんだけが昼夜逆転になってゲームをしているわけではないので、
安心してくださいね^^
ゲームが上手くいかなくてイライラする
(高3男子)
(高2男子)
このように、ゲームが上手くいかないことでキレて八つ当たりすることもあります。
この状態は、別のところ(学校に行けない劣等感など)でストレスを感じていて、ゲームの失敗がスイッチとなってストレスが爆発する場合が多いのではないかと思います。
僕もコントローラーを投げて壊した記憶があります。笑
ちなみに壁も殴っていたので、自分の部屋は今でも壁がへこんでいますね。
ものならまだいいですが、親御さんに暴力をふるってきたら大変ですよね。
「暴力をふるってきた場合はどうすれば良いのか」は、こちらで詳しく解説しています。
↓
不登校で昼夜逆転・ゲーム依存をした子はどうなった?
ゲーム依存、昼夜逆転、イライラ、など一見悪いことに思えるゲームですが、そんな時期も心を充電して再出発するためには必要なことです。
実際に、、、
(中2男子)
(中3男子)
(中3女子)
(高1男子)
(中2男子)
このように多くの不登校の子がゲーム三昧をする期間を経て、元気になっていきます。
僕は今まで不登校の子と300人以上かかわってきましたが、多くの子がゲームやスマホ、ネットに依存する期間を経て、元気になっていきました。
ある意味、好きなことを目一杯やる「心のリハビリ」のようなものだと僕は思っています。
心のリハビリを通して元気になってきたことで、やる気や勇気が湧いてきて、動き出していくのです。
動き出してきたらやることができるし、何より現実が充実し始めるので自然とゲームの時間も減っていきます。
つまり、ゲームに依存することは、心のリハビリであり、元気になっていく過程なので異常なことではないのです。
20時間以上ゲームをやり続けていた僕も、元気になってくると自然とゲームをする時間は減っていきました。
今は不登校のことを世界に広めていくこの仕事が楽しすぎてゲームはほとんどしてません。
人間ってここまで変わるものです。笑
このように多くの子が実際に、ゲームから離れていきます。
いつかはゲームの時間も自分でコントロールできるようになるんです。
だから、親御さんは心配する必要はありません。安心してください。
きっとあなたのお子さんも、ゲーム三昧な期間を経て元気になっていきますよ。
まとめ
今回は不登校のゲーム事情について、僕の経験談や先輩ママのエピソードをもとに話させていただきました。
不登校になってゲーム三昧をしていることが、異常なことではないとわかっていただけたと思います。
むしろゲーム三昧になるのは、不登校を乗り越えるための心のリハビリです。
また、今回は取り上げませんでしたが、別記事で、
- 不登校の子がゲームに依存する心境
- ゲーム依存している場合、ゲームを取り上げるべきか
- ゲーム時間を制限するべきか、しないべきか
という話もしました。
こちらも、不登校のお子さんを持つ先輩ママにインタビューした生の経験談をもとに書きました。
実際にやってみて悪かったこと、やってみて良くなったことなど、失敗エピソードや成功エピソードもあるので、ゲーム三昧なお子さんにどう接していけば良いのかヒントになると思います。
合わせてこちらの記事もご一読ください。
↓
①不登校の子がゲームに依存する心境
②ゲーム依存している場合、ゲームを取り上げるべきか。
(現在、準備中です。)
③ゲーム時間を制限すべきか、しないべきか。
(現在、準備中です。)
では、今回の記事はここで以上にしたいと思います。
今回の記事で伝えたかったことを簡単に言えば、
「これだけみんなゲーム三昧で昼夜逆転になるんだから、
大丈夫ですよ〜安心してくださいね〜♪」
ってことでした。
では、最後まで読んでくださりありがとうございました^^
松井和輝
時には1日15時間〜20時間以上をゲームに毎日費やしていましたね。笑