9割の親が間違える!不登校の子が暴力をふるうときの対応法

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不登校になると今までの様子が一変して、暴力をふるったり、暴言を言ってきたりと、暴力的になることがよくあります。

 
親御さんにとっては、いきなりの子どもの変化にどうしたらいいかわからず、パニックになってしまう方が多いと思います。
 
男の子の場合は力も強いので、暴れる子どもを避けて、落ち着くまで待つ対応をする人もいるでしょう。
 
 
でも、暴力から避けると、実は暴力が悪化することもあるんです。
 
なぜかというと、暴力は子どものSOSのサインだからです。
 
 
では、子どもが暴力的になったときにはどうしたらいいのか、、、
 
9割の親が間違える真実に気づき、お子さんの暴力に冷静に対応できるようになるために、
今まで1000件以上の相談を受けてきた不登校経験者が詳しく解説していきます。
 
 

不登校の子どもが暴力的(暴力・暴言)になるとき、心の中で何がおこっているのか

まずは、不登校になって、暴力をふるう子どもの心のなかで、どういうことが起こっているのかを知りましょう。 

まずそこから知ることで、子どもの心に寄り添った正しい対応ができるようになります。
  
 
筆者は不登校の子と、300人以上かかわってきましたが、9割(ほぼ全て)の不登校の子は、学校に行けなくなることで、劣等感や罪悪感、家族に対する申し訳なさを感じています。
 
 
そのため、それらが自分を責めることにつながってしまいます。
 
ぼくも思い返すと、不登校のときはどんなときであれ、常に自己否定をしていました。
 
 
一般的に、不登校になった子どもの中では以下のような感情が渦巻いています
 
”社会からどんどん孤立していくことへの不安”
”行きたいのに行けないもどかしさ”
”学校に行っていないことへの後ろめたさ・罪悪感”
”先が見えないことへの不安”
”誰もが普通にいける学校にいけない自分に対する劣等感”
”不登校を認めたくないプライド”
”家族や友達がどう思っているのかという恐怖”
 
このように、不登校の子どもはネガティヴの連続で、そのネガティブが自己否定につながっていきます。
 
親から見れば学校を休んではいますが、本当の意味で心から休めてはいません。
 
 
こういった状態が、子どものストレスをためていきます。
 

不登校の子が家庭内暴力をする理由を知れば見えてくる「解決への道」

 
それらのストレスを発散できればいいですが、
家の外にも出るのが怖くて、誰にも相談できない状況でストレスを発散することは極めて難しいでしょう。
 
 
家族に相談すればいいと思うかもしれませんが、学校に行けなくなることで、不登校の子は家族に罪悪感や後ろめたさを感じ、次第に信頼関係が消えていってしまいます。
 
 
僕が不登校のときは、家族に学校のことを聞かれるのが怖くて、避けるようになりました。
いわば、家族が自分の敵のような状態です。
 
 
ですので、恐怖の対象である家族に相談できるはずもなく、1人で悩み続け、もどかしい感情を解消することができず、自己否定をどんどん強めていってしまいました。
 
 
僕の場合は、恐怖があった為、相談ができませんでしたが、思春期特有の恥ずかしさやプライドがあって、自分の気持ちを話すことができないということも考えられます。
 
  
また、相談ができる関係だとしても、自分の気持ちを整理して、言葉でうまく表現するのができないということもあります。

子ども自身が自分の気持ち・自分の中でどういうことが起こっているのかを理解できればいいのですが、小学生・中学生・高校生といえば、大人と比べて経験も浅く、思考も発達していないため、自分の気持ちを自分自身がわかっていない場合が多いです。

 
 
また、なんとなく感じているもやもやを言語化する力もないので、気持ちを言葉にして、ストレスを解消するということもできません。
 
 
僕自身、不登校になったときは、「なぜ不登校になったのか」もわからなかったですし、学校に行きたくても行けない不思議な気持ちを理解することができませんでした。
 
表現できないけど、モヤモヤする。もどかしい。
だけどこのもやもやをどうにかしたい。分かってほしい。
でも、家族とは話をしたくない。
とにかくもどかしい、苦しい。
 
学校に行くことができなくなった不登校の子は、このような気持ちを抱いています。
 
 
  • 恥ずかしさや恐怖から、家族に自分の気持ちを話せない(相談できない)
  • 自分の中のモヤモヤする気持ちや状態・どういうことが起きているのかを整理・理解できず、うまく表現できない
 
 
この2つの理由があるために、自分のモヤモヤする気持ちや状態をうまく表現できません。
 
 
ただ、苦しいのはわかってほしいし、どうにかしたいので、
(大人であればある程度は自制できるところを、)
子どもは、言葉の代わりに行動(つまり、暴力)で表現してしまいます。
 
 
はじめは、物や壁に八つ当たりしたり、暴れることで自分の気持ちを表現するのが一般的ですが、家族に暴力をふるうことでSOSを伝えるようになります。
 
 
 
つまり不登校の子がしてしまう暴力は、子どもの気持ちを伝えるための一つの手段であり、子どもの「苦しくてたまらないというSOSのサイン」です。
 
 
暴力をふるわれた親からすると、自分に対して敵意を向けていると思うかもしれませんが、子どもは親を傷つけたいわけではありません。
 
 
その証拠に、今まで相談にのってきた不登校事例では、怖くて、助けを求めにくい「お父さん」の前では暴れなかったり、暴力をふるわなくなります。
 
 
きまって暴れるのは、一番助けを求めやすいお母さんやおばあちゃんと、子どもにとって一番信頼がある優しい人の前です。
 
 
思い返すと、ぼくも不登校のとき、厳しい祖父がいないときに、お母さんやおばあちゃんに対して暴力をふるったり、暴れたりしました。
 
 
ある意味、子どもが暴力をふるう対象は、子どもが最後まで信頼している人です。
 
あなたが暴力を振るわれているとしたら、それはお子さんがあなたのことを一番信頼しているという証拠でもあるし、お子さんはあなたに助けを求めているのです。
 
そこを、親御さんは勘違いしないでください。
 
 
では、子どもの暴力=”苦しいというSOSのサイン”に対してどう向き合っていけばよいのでしょうか。
 

不登校の子の暴力行為(暴力・暴言)を、親はどうすればいいのか

  
暴力をうけると誰だって怖いので、あまり関わらなくなるなど接触を控えることになるでしょう。
 
しかし、それは逆効果です。
 
なぜなら、暴力をふるってはいますが、根本にある子どもの想いは、
”自分のこのもどかしいという気持ちをわかってほしい”ということだからです。
 
 
つまり、接触を控えるということは、子どもの”わかってほしい”という気持ちを突き放すことになります。
 
 
親が「SOS」を突き放せば、わかってほしいという思いはどんどん大きくなります。
 
そのため、「わかってほしい」を伝える手段(=暴力)は悪化してしまいます。
 
 
 それが続くと、「親は分かってくれない、、、、誰も分かってくれない、、、」と、親への信頼は薄れ、親を自分の味方だとは思わなくなります。
 
それでも”わかってほしい”という気持ちを諦めることができないうちは、暴力という形で訴え続けることになります。
 
 
本当に怖いのは、子どもが”わかってほしい”という気持ちを諦めたときです。
 
家庭内暴力の知識として「ひきこもりになる前の段階で暴力が起きることが多い」と言われています。
 
暴力には、先程から触れているように、誰かにわかってほしいという気持ちが込められており、まだ諦めていない状態・心が開いている状態と言えます。
 
しかし、このわかってほしいという気持ちを諦め、期待しなくなり、失望し、自分には誰も味方がいないと思うようになれば、心はどんどん閉じていき、ひきこもりなどの長期化する問題へと発展していく場合があります。
 
(暴力をしているうちは、まだ、訴えてきているので、)
長期化しないという意味では、ひきこもり段階よりも暴力の段階の方がまだ良いと言えます。
 
 
暴力があまりにもひどい場合は子どもから離れたり警察など第三者の手(児童相談所、全国精神保健福祉センター、精神科・心療内科)も必要になりますが、親は接触を控えるのではなく、なるべく関わるようにすることが大事です。
 
ちょっとした機会を伺って声をかけるなどして、最終的には親子の対話ができるようにしていきましょう。
 
 
親のそうした働きかけで、子どもの心を少しずつても開いていくことが、暴力改善につながります。
 
暴力改善には、結局は親の愛情(話を聞いてあげる、諦めないで関わるなど)が鍵になります。
 
 
どうしても、話ができない(関わりを持てない)ような場合は、手紙やメールなどを送るのも一つの手です。
 
 
ぼくが今まで受けてた相談の中では、手紙を根気よく毎日書いていくことで、子どもの心が開いて話ができるようになった事例もあります。
 
 
また、今まで忙しくてご飯を3食作ることができなかったお母さんが、しっかりとした食事を時間をかけて用意するようになったことで、食事を一緒にとる時間ができて、そこで話ができるようになったこともあります。
 
 
たとえ、全く関わりを持てないような場合でも、あきらめずに食事や手紙、メール、LINEなどを利用して、
「あなたが味方なんだということ」を伝えていくことが大切です。
 
 
このように、お子さんを避けるのではなく、関わりを持つことで、お子さんの心の中のモヤモヤやストレスを解消してあげることが、暴力改善のためにできることです。
 ここまで、不登校の子どもが暴力的になっているときの基本的な対応について話してきました。
 
不登校の子が暴れているときには、手に負えない状態でない限り、なるべくそばにいてあげることが大切だということがわかっていただけたと思います。
 
次に、さらに知識を深めるために、実際にあった事例をみていきましょう。
 

「手紙で解決した事例」中学生の息子が不登校になってから暴力を振るってきます。

ここでは、実際に僕が相談を受けたケースについて、お話していきます。

このケースは、中学生の男の子、A君の話です。

A君は中学3年のときに、学校のテストを休んだことがきっかけで学校を休みがちになりました。
 
 
はじめの頃は、頭が痛い、気持ち悪いと言って学校を休んでいたものの、途中から行きたくないと言って、休みだしました。
 
学校では、成績も優秀で、友達にも慕われている、そして学級委員を務めるような子だったので、お母さんとしては学校にいけないことが怠けだと思ったそうです。
 
 
そのため、お母さんは学校にいけなくなることを心配して、無理をしてでも学校に行かせようとしました。
 
朝起きていないA君を無理に起こして、無理に支度をさせる。
 
それでも玄関に向かおうとしないA君にお母さんは「なんで学校に行かないのか」を問い詰めました。
 
 
そんなことを繰り返していると、お母さんとコミュニケーションをとることは減り、お母さんが声かけをしても何も反応しないようになってしまいます。
 
そんな関係性の中、お母さんが学校の配布物を渡しにいくと、A君は教科書や本をお母さんにぶつけました。
 
 
暴言とともに、物を投げてくるA君を見てパニックになったお母さんは、A君の部屋からでて落ち着くまで待とうとしました。
 
しかし、A君は落ち着かず、壁を殴るける、奇声を発するなど、どんどんヒートアップしていきます。
 
30分ほど経つと落ち着くものの、そんな日が毎日のように続きました。
 
そんな状態で、お母さんはA君を怖がって、近付こうとしなくなりました。
 
 
それでも一向に暴力が改善しないので、ちょうどお母さんは僕に相談をしてくれました。
 
僕が伝えたのは、今回のブログに書いたことと同じです。
 
  1. 暴れているときも、お母さんに被害がでない程度で近くにいてあげること
  2. 返事が返ってこなくても、毎日あいさつをすること
  3. 会話ができる場合は、息子さんの好きなこと(ゲームや漫画)を楽しく話すこと
  4. 食べなくても、毎日ご飯を作ってあげること(子どもの好きな料理)
  5. 会話ができない場合は、手紙でお母さんの息子さんに対する愛情を伝えること

 

この5点を実行してもらいました。

会話は全くといってできない状況だったので、手紙でお母さんが今までしたきたことを謝り、息子さんのことをどれだけ大切に思っているのかを書いて部屋においておきました。

はじめは、読んだ形跡はあるものの何も反応はありませんでしたが、何度も手紙を渡していくうちに、暴れることは少なくなっていき、お子さんがご飯をリビングで一緒に食べるようになりました。

一緒にご飯を食べられるようになると、暴れることは完全になくなり、ご飯中に会話が少しずつできるようになったりと、親子の信頼関係を回復していきました。

その後、A君は暴力的になることはなく、お母さんと学校について話し合えるほどになり、無事に学校にいけるようになりました。

 

この事例からわかるのは、子どもが暴力的になったとき親御さんは「どんな形であれ」関わり続けるということです。

暴れているときも、なるべく近くにいてあげて、落ち着いているときは、子どもが楽しめるような会話をするなどといった直接的な関わりが大切です。

話ができないような場合でも、あいさつをしたり、手紙を渡すなどといった間接的な関わりをしていきましょう。

時間はかかるかもしれませんが、関わりの積み重ねが「自分は味方である」ということを伝えることになり、子どもの心が開いていきます。

それにともなって、子どもの暴力はなくなっていくでしょう。

このほかにも、警察が介入して解決した事例、お父さんの関わりの変化で解決した事例、料理を毎日作るようになって解決した事例など、様々な事例があります。

詳しい経験談は、ブログでは書ききれないので、メルマガで話していきます。メルマガの詳細はここをクリック!

まとめ

 
今回の記事では、 不登校の子の暴力に対する考え方から対応法、実例まで話してきました。
 
 
不登校の子は学校に行っていないことで、様々なネガティブな感情を抱いて、自己否定を繰り返します。
 
そこで生まれた「モヤモヤとした感情」がSOSとなって表現されるが、暴力でした。
 
 
ですので、子どもが暴力をふるってきたときは、助けを求めているということなので、避けるのではなく、関わっていくことが大切です。
 
 
あまりにもひどい場合には、一旦離れて、話せるときに対話の時間を持つなどして、信頼関係を構築する関わりをしていきましょう。
 
 
手に負えない場合には、児童相談所や警察などに相談するようにしましょう。
 
 
最後になりますが、暴力の解決には暴力を解決しないようにすることが大切になってきます。
 
 
暴力は、子どものモヤモヤを言葉で表現できないから起こっています。
 
ですので、暴力をやめろと正論を言われて、やめられるものではありません。
 
 
暴力はあくまで、問題が表面化したものです。
 
 
問題の表面である暴力を解決しようとするのではなく、その問題を引き起こした根本(子どものストレス、わかってほしい想い、モヤモヤ)を解決するように意識してみてください。
 
 
時間がかかってもいいので、暴力を解決することではなく、子どもの心に寄り添うことを第一優先にして、少しずつでも子どもの心を開いていくことを心がけましょう。
 
 
 

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ABOUTこの記事をかいた人

松井和輝

中学・高校ともに不登校。それが原因で自殺未遂を経験。現在はその経験を生かして、「学校に復帰するだけでなく、本来の純粋な自分を取り戻すことを第1の目的」として、300組以上の親子の問題解決を行う。