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成長の変化は見えなくなる
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お子さんが不登校だと、
どうしても悪い所ばかり見えてきます。
有料のプログラム「SLM」では、
長期的に親御さんやお子さんと関わってきているのですが、
みなさん確実に良い方向に変化しているんですね。
でも、参加者の方には、
「もうどうしたらいいのかわからないです!」
だとか、
「悪い方向に行くばかりで、情けないです」
など、
どうしても今の現状を悪く捉えてしまうことがあります。
僕が客観的に見た様子と違っているにも関わらず。
事実良くなっているのにも関わらず。
ある意味、毎日お子さんと関わっている
親御さんはお子さんを客観的に見ることができないのかもしれません。
だから、そうなってしまうのは誰しもなってしまうことで、何も悪くありません。
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時代の変化を捉えられなくなる
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みなさんは、
「Yahoo!」がいつできたのか知っていますか?
1995年4月です。
僕が生まれた年です。笑
つまり、21年前はインターネットは全く発達しておらず、
携帯電話なんてものは普及していなかったんです。
でも、いまはどうでしょうか?
中学生、いや小学生でも自分のスマートフォンを持っています。
誰しもインターネットを使うことができる時代に変化したのです。
それだけ大きな変化をしていることに、
みなさんは気付いていましたか?
日々その変化を実感していましたか?
多くの方は時代の流れにのって生活しているので、
変化に気付くことがありません。
毎日の変化はとても小さなものなので、
その小さな変化を見ることは難しいのです。
これって、不登校の子どもの成長に
気付けなくなってしまうのと同じです。
親御さんはお子さんと毎日一緒にいるので、
お子さんの小さな変化しか受け取ることができないです。
ただ、不登校の場合、
他の所で悪いところがあるので、良い変化があったとしても、
その小さな変化が見えなくなってしまうんですね。
難しいですか?
僕の説明が下手ですね。笑
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「親戚の背が伸びたね~」発言
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小さいとき
親戚がたまに家に遊びにくると、
「すごく大きくなったね~」とか
「太ったんじゃないの?」
とか言われることが多かったです。
ただ、言われた自分としては、
そんな成長している実感はなく拍子抜けです。
僕の母も、
「え?そんな成長したかな~」
と驚いていました。
これってつまり、
【自分の変化やいつも一緒にいる人の変化はなかなか気付けない】
という人間の特性を表しているんです。
この特性を不登校にあてはめて考えてみましょう
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「塾行くよ!」でも行けなかった。
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例えば、不登校のお子さんが
「塾に行くよ!」とか
「学校に行くよ!」
と威勢良く言ってきたとします。
でも、行くといったその日になると、
体調が悪いといって行くことはできませんでした。
塾の説明会にも一緒に行けたのに、、、
学校の用具を一緒に買いにいったのに、、、
親御さんとしては、
このような気持ちになるのではないでしょうか。
このようなことはよくあることで、
実際にプログラム内ではよくありました。
大抵「学校に行く」とか「塾に行く」
とか言う前の子どもの状態は、良くない場合が多いです。
何かにつけて親に反発してくるだとか。
家にひきこもって外にでないだとか。
学校や勉強関係のことを話すと怒りだすだとか。
そこをいったん考えてみて下さい。
外にも出ることが出来なかった子が、
塾の説明会に行けた。
親に反発している子どもが、
素直に明日「学校」行くと言い出した。
まったく勉強していなかった子が
「塾に行きたい」と言い出した。
めちゃくちゃ大きな成長じゃないですか。
たとえ、言ったことが実現できなかったとしても、
お子さんがそういう気持ちになれたこと
それが大きな成長の証です。
でも、その成長が見えないと、
「結局言葉だけで終わってしまって情けない」
というようにネガティブに出来事を捉えてしまいます。
僕は、たとえ言ったことができかったとしても、
それはそれで成長につながると思います。
塾に行くと頑張ってみようと思った
のに、結局行けなかった。
じゃあ、そのときの子どもの気持ちはどうでしょうか。
くやしい、つらい、なんで?
いろいろな気持ちがあると思いますが、
そのような気持ちをそこで体験しているんですね。
頑張ろうと思ったのに、結局できなかった。
その経験をしているんです。
だから、それだって1つの成長で必ず将来につながります。
こうやって見ると、
塾や学校に行くと言って、行けなかったという出来事が
自然とポジティブに捉えることができます。
でも、成長の視点を持たないと、
全ての出来事が悪く見えてきてしまうのです。
ただ、はじめに言ったように、
人間には自分のことや、一緒にいる人のことは
客観的に見えないという特性があります。
だから、そうなってしまってもいいんです。
僕も昔はマイナスな面ばかり見てしまい、
落ち込んだり喜んだり一喜一憂していました。
でも、僕らは意識的に視点を変えることができます。
だから、お子さんを成長の視点で見るように意識してみて下さい。
そうすれば、子どもの状態に一喜一憂することなく、
親御さんの状態も安定して良い状態になれるでしょう。
はじめはそうはいってもなかなかできないかもしれません。
ゆっくりでいいんです。
ゆっくりでも意識していれば、必ずできるようになります^^
では、最後まで読んで頂きありがとうございました。
松井和輝
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