悩める親に知ってほしい!不登校を解決するための5つの支援段階

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 不登校になったお子さんとどう接したらいいのか、多くの親御さんが頭を悩ませることだと思います。

無理に学校に連れていこうとして、さらに悪化したという声はあとを絶ちません。

そうならないためにも必ず知ってほしいのが、「不登校支援の5つの段階」です。

 
なぜなら、不登校の子が前を向いて、社会(学校)とつながりを持つためには、段階別に応じた正しい支援が必要だからです。

いきなり学校へ復学するための支援をしてもほとんどがうまくいきません。

5つの支援段階を知ることで、今から具体的にどうしてば良いのかを理解し、解決に向けた正しい道を進んでいきましょう。

Contents

不登校の解決ってそもそもなんなの?親が目指すべき解決目標はどこか?

まず、この記事は不登校を解決するためというテーマで話を深めていこうと思いますが、そもそも不登校が解決するとはどういった意味でしょうか?

  • 学校に行けるようになる(復学)
  • 家から出られるようになる
  • 子どもが笑顔になる
  • 親を離れて自立する
  • 就労する

 

筆者は500人以上の不登校の子をもつ親御さんのサポートをしてきましたが、親御さん11人がそれぞれの解決目標を持っていました。

もちろん学校に行くだけが解決とは思ってはいませんが、復学も含めてどの解決目標も大切なことです。

 

ただ、中学・高校と不登校経験者であり、300人以上の不登校を改善してきた僕が思うのは、学校に通えるようになるだけが「不登校の解決」ではないということです。

子どもが笑顔で元気に過ごせていればそれでいいと思います。

しかし、元気でいきいき過ごすためには、ほとんどの子の場合、社会とつながりをもって貢献感や幸福感を味わっていくことが大切だと思います。

ですので、元気で生き生きとした状態で、社会とつながりを得ることは不登校の解決を考える上で、大切なことなのではないかと思います。

なぜ不登校はなかなか解決しないのか?

不登校は小さな挫折経験とは違い、解決が難しい問題です。

軽い失恋のような小さな挫折経験であれば、一週間も経てば元気になりますが、不登校は解決まで子どもによっては数ヶ月、もしくは1年~3年以上かかる場合もあります。

 

なぜなら、軽い挫折とは違って不登校は「家族」と「社会」から孤立してしまうからです。

さらに、サポートをする家族も社会から孤立してしまうこともあるので、より一層解決の難しさが極まります。

 

ただ、安心してください。

軽い挫折と比べて解決が難しいだけで、正しい知識と正しい対応を知って実践していけば、必ず不登校は解決します。

僕が今まで関わってきた300組以上の親子も関係が改善し、不登校も解決してきました。

 

その経験も踏まえて、不登校の解決に必要なことを段階をおって説明していきます。

社会のシステムから不登校を考えると解決方法が見えてくる

「不登校を解決するために」というと、

  • 子どもがどう変わればいいのか
  • 子どもにどんな治療をすればいいのか

  • 子どもはどうしたら動き出すのか

 

といったように子ども本人にどうしても視点がいきがちですが、不登校は単なる個人の挫折経験だけではなく、
挫折経験などがきっかけとなり、社会と家族から孤立している状態なので、子ども本人だけに視点を置いてもなかなかうまくいきません。

 

そこで注目するのが、「個人」だけでなく、「家族」「社会」を考えた社会システムです。

私たちの社会システムは、個人・家族・社会によって構成されています。

このとき、個人と家族と社会は相互に関係していて、それぞれに接点があります。(図では、の部分)

 

社会と子どもはつながっているし、社会と家族もつながっています。

そして、子どもと家族もつながっているのです。

これが通常の社会システムです。

家族と良好な関係でつながるだけでなく、社会ともつながりを持つという点で、この図の段階がある意味不登校の解決と言えるでしょう。

不登校になることで「社会(≒学校)と子ども」のつながりが消滅

しかし、お子さんが不登校になると、ほとんどの場合が図のように接点がなくなります。

まず、お子さんが学校に行けなくなることで、学校とのつながりがなくなります。

さらに、僕が不登校のときもそうだったのですが、学校に行っていない自分を世間に知られるのが嫌なので、外にでることもなくなり、次第に「社会」とのつながりもなくなっていきます。

僕が不登校だったときは何ヶ月も家に引きこもり、家族以外とは顔を合わせることがない状態でした。

もちろん、学校とのつながりはなくても、社会とのつながりを持っている子もいます。

ただ、重要なのはここからです。

「子どもと家族」のつながりが消滅

不登校というと、学校に行けなくなることなので、子どもが学校(≒社会)との接点がなくなると強く思われがちですが、忘れてはならないのが、中間にある家族からも接点がなくなることです。

僕は、「お金を払って学校に行かせてもらっているのに、行けない」「普通は行くものなのに、自分は行けない」という罪悪感や申し訳なさから、家族と顔を合わせるのがいやになってきました。

これは僕だけでなく、今まで僕が出会ってきた300人以上の不登校の子も同じことを感じていると聞きました。

僕の経験からの予想ではありますが、全体の9割の不登校の子が、家族に「罪悪感」や「申し訳なさ」を感じているのではないかと思います。

そこに家族を責める気持ちが加わって、家族とのつながりがなくなっていまうのです。

  

なぜ家族に対して「罪悪感」や「責める気持ち」が生まれるのかは、こちらの記事で、不登校経験者の気持ちをもとに説明しています。

子どもと「2つのつながり」がなくなることによる問題 

このように、学校に行けなくなると、子どもはほぼ同時に「社会」そして「家族」の2つから接点を失ってしまうのです。

 

家族は、誰にとっても最大の味方であり、無条件に守ってくれる存在です。

普段は家族の良さを感じられないかもしれませんが、家族という味方がいるということだけで人は安心しています。

 

しかし、不登校になってしまうと、家族に頼れないだけではなく、家族に恐れを感じてしまうほどになってしまいます。

つまり、子どもと家族のつながりがなくなることで、家の中の居場所がなくなり、安心することができなくなってしまいます。

 

そして、社会(≒学校)からのつながりがなくなることで、勉強の遅れが生まれたり、他人の目を気にして外に出るのが怖くなってしまいます。

  • 勉強の遅れ
  • 他人の目を気にすること

社会と子どもとのつながりがなくなることで、この2つの課題が生まれ、解決に向けての障壁になります。

 

このように子どもと「2つのつながり」がなくなることが、不登校を複雑にしています。

 「家族と社会」のつながりが消滅

さらに注目してほしいのが、「家族」と「社会」の接点がなくなってしまうことです。

  

家族も子どものことを悩んでいて、その悩みを誰にも打ち明けられなくなってしまいます。

世間体を気にしたり、恥の意識があったりして誰にも相談できない状態です。

誰にも相談できずに、支援する家族が抱え込んでしまい、疲れてしまうということもあります。

 

家族で抱え込んでしまうのはまだいいですが、母親が1人で抱え込んでしまい、お母さんがうつ病になってしまうといことも珍しくありません。

それでは、不安定なお子さんのことをうまくサポートするのは難しくなります。

その場合は、家族がまず一丸となって支援していく必要があります。

家族が協力して支援していくためにどうすればいいかはこの記事をご覧ください。

家庭環境が原因で不登校が長期化しないためにすべき家族での対応

2017.02.26

 

不登校解決への王道は「3つのつながり」を取り戻すこと

説明してきたように、不登校の解決を難しくしているのは、以下の3つのつながりがなくなっているからです。

  1. 「子ども」と「社会(≒学校)」のつながり
  2. 「子ども」と「家族」のつながり
  3. 「家族」と「社会」のつながり

 

では、どうやって解決していていけばいいかといったら単純で、この3つのつながりを取り戻せばいいだけです。

以下の図のように、3つのつながりを回復することを目指しましょう。

上の図のように「社会」「家族」「子ども」がそれぞれつながりを持てば不登校はスムーズに解決します。

 

ただ、いきなり全てのつながりを作るのは難しいので、段階的につながりを作っていきましょう。

①「社会」と「家族」のつながりをつくる

②「家族」と「子ども」のつながりをつくる

 

③「子ども」と「社会」のつながりをつくる

 

この順番でつながりを作っていくのが、ポイントです。

では、それぞれどうやってつながりを作っていけばいいのか、具体的に説明していきます。

3つのつながりを作り、本当の意味で不登校解決をするための5段階支援

不登校の解決のためには、①「社会と家族」②「家族と子ども」③「子どもと社会」のつながりを作っていくのが必要になります。

そして、この3つのつながりを作るためには、上の図のように5段階にわけて行動していくことが大切になってきます。

3つのつながりを作るという視点を持って、5段階支援をそれぞれみていきましょう。

【第1段階】親が支援を受けることで不登校の解決へ向けてスタートする(①「社会」と「家族」のつながり構築

 

まず特徴的なのは、親支援から始まるところです。

みなさんが、親御さんであれば、相談を聞いてもらったり、どうしたらいいか専門家に聞いたりとみなさんが支援を受けましょう。

病気だったら、本人を治療しなければ治りませんが、不登校は病気ではないので、本人に支援をしなければ解決しないということはありません。

先ほど説明したように、不登校は個人の問題ではなく、家族も関係しています。

ですので、家族関係を良くしていったり、不登校の子に対しての接し方を見直したりするための、家族支援から入ることができるのです。

 

むしろ、多くの不登校の子は、自分に対する支援(カウンセリング、ピアサポート、フリースクールなど)を嫌がるため、親がまずは相談をしにいくところからしか始められません。

僕も不登校だったときは、「自分のことを不登校だと思いたくない」というプライドがあったので、不登校の子が集まる場所や、カウンセリングはプライドが邪魔して、拒否をし続けました。

ですので、まずは家族の代表者で、もっとも子どもとの関係が深い、親御さんが悩み相談をしにいきましょう。

このように、家族の代表者が相談をしにいくことが、家族と社会とのつながりの回復です。

親としては子どもが学校に行けなくなることで、世間の目を気にしたりと、周りの反応を気にしてしまい一人で抱え込んでしまうと思います。

もし、これを読んでいるあなたが、誰にも相談せずに一人で抱え込んでしまっているなら、今すぐ信頼のおける友人や相談機関に相談にいきましょう。

脅すわけではありませんが、親が一人で抱え込んでしまうと、どんどん状況は悪くなっていきます。

反対に、親が相談をしにいくのには2つのメリットがあり、お子さんがより良い状態になっていくことにつながります。

つのメリット

①相談しにいくことで、親に余裕ができる

子どもが不登校になると、親としてもどうしていいかわからず、ストレスがたまったり、精神的に不安的になります。

お母さんが鬱のような状態になってしまい、死を考えたという報告はあとを絶えません。

そうならないためにも、相談機関や信頼のおける友達に相談することで、ストレスを解消し、心の余裕を取り戻しましょう。

親御さんが心の余裕を取り戻すことで、「無理に学校に行かせようとしてしまう」「言い争いになって喧嘩が絶えない」ということにはならず、お子さんの心に寄り添った接し方ができるようになります。

②不登校の子へのより良い接し方を学べる

「子どもの状態の段階によって接し方を変えたりする」「学校の話題をはじめは避ける」など、ある意味、不登校の子どもへの接し方は特殊な部分があります。

不登校は、今までの接し方ではうまくいかず、どんどん子どもの状態が悪くなることがほとんどです。

ですので、専門的な知識を持った人や、不登校支援の実績がある方に相談することで、子どもへの接し方をより良いものとしていきましょう。

 

【第2段階】家族支援と本人支援をすることで、家族と子どものつながりを構築する 

第2段階では、上の図のように「家族と子どものつながり」を作っていきます。

子どもと家族との信頼関係を取り戻すことで、不登校の子どもが家族に対して感じている罪悪感や申し訳なさが軽減されます。

そのような状態になってはじめて、家が子どもにとっての居場所となり、心身ともに心置き無く休むことができます。

家に中で安心して過ごせることで、自己否定が減っていき、前向きに将来のことを考えたり、外に出ようとする気になれます。

そのために、第二段階では2つのことをしていきましょう。

 

  1. 親だけが支援を受けるのではなく、家族全体が支援を受けるようになる
  2. 子どもが直接の支援を受けるようになる

 

これらをしていくことで、家族全体で心に余裕を持って、子どもと接することができるようになり、家族と子どもの信頼関係が良くなっていきます。

第1段階と第2段階は言い換えるなら、子どもへの理解を深めて、子どもに寄り添った接し方をすることで、家の中に子どもの居場所を作ることです。

家の中での居場所を作ることで、第3段階での外への居場所へとつながけいきましょう^ ^

 

「家の中の居場所」と「外の居場所」の作り方については、この記事で詳しく説明していますので、詳しくはこちらをご覧ください。

不登校の解決のために必要な2つの「居場所」とは?

2016.01.08

では、第2段階ですることについて、それぞれ詳しくみていきましょう!

 

①親だけが支援を受けるのではなく、家族全体が支援を受けるようになる

家族の代表者である親御さんがカウンセリングを受けたり、相談をしにいくことで、心に余裕ができはじめて、お子さんの心に寄り添った接し方ができるようになります。

心に余裕がでてきたら、旦那さんや奥さんなどを相談機関に誘って一緒に相談を受けることで、協力して不登校についての理解や知識を深めてみてください。

それができない場合は、不登校の子どもに対する理解や知識を家族に広める努力をしてみてください。

不登校の子どもへの対応は、お母さんだけがしていく場合がほとんどですが、一人ではなく家族全体でお子さんの心に寄り添った接し方をしていくことで、お子さんが家庭で安心して休むことができます。

ですので、このブログを読んでいるあなたの余裕がでてきたら、家族に協力をしてもらいましょう。

これが5段階支援の第2段階目の親支援から家族支援の変化です。

家族が協力して支援していくためにどうすればいいかはこの記事をご覧ください。

家庭環境が原因で不登校が長期化しないためにすべき家族での対応

2017.02.26

②子どもが直接の支援を受けるようになる

親御さんが相談機関に通って、心に余裕ができてくると、子どもにも心に余裕ができて、本人がカウンセリングに通うことができるようになることもあります。

 カウンセリングを受けることで、心が安定して自己否定が減り、前向きになってくることはよくあります。

無理をして連れていくのはNGですが、提案をしてみて行けそうな場合のみ、連れていってあげてください。

 

ここで大事なのは、本人が支援を受けられたら家族への支援はおしまいといわけではないということです。

カウンセラーの方から聞いた子どもの意見を反映した形で、家族が子どもの心に寄り添って支援を行うことで相乗効果を目指しましょう。

  

【第3段階】子どもが小さな社会(=居場所)とつながりを持つ

 第2段階までとして、子どもが心置き無く休める「家の中での居場所」を作っていただいたと思います。

そうすると、子どもは学校に行けなくなった当初のような自己否定やネガティブ、それにともなう暴力、暴言などが減っていきます。

学校に行けないことを除けば、家の中では不登校になる前と変わらないくらい元気になっていきます。

元気になりすぎて、そのエネルギーを使いきれず、「ひま〜、やることない〜」という言葉を言うようになることがよくあります。

この状態になったら、お子さんの様子を伺いつつ、社会(外)とのつながりを作っていきましょう。

 

ただ、いきなり学校へ行こうとさせるのは、やめておいた方が良いです。

なぜなら、家の中では、以前のように元気になってきたとはいえども、学校に対しての恐怖が残っている場合が多いからです。

 もっと言えば、外に今まで出てこなかった子は、外にでるだけでも人の目が気になって怖いだろうし、勉強をしてこなかった子は、勉強の遅れに恐怖します。

つまり、家の中で安心して過ごせているとはいえ、他人の目や勉強の遅れが気になるので、いきなり学校という本番の地に足を踏み入れさせるのではなく、「子どもが無理をしない程度に、でも少し背伸びする」ような環境を調整してあげてください。 

 

基本は、「子どもが無理をしない程度に、でも少し背伸びする」ような外での居場所を調整してあげることです。

いきなり学校という大きな社会とつながりを得るのではなく、子どもが背伸びしていけるような小さい社会との接点を持つようにしましょう。

子どもが安心して過ごせる範囲を家から外の居場所と広げて、最終的には学校や就労といった範囲まで広げていきます。

外での居場所は、フリースクールなどの施設もそうですが、人が居場所になることもあります。

つまり、ピア・サポート家庭教師のような第三者も、1つの外の居場所になります。

ここで、人と交流することに慣れたり、勉強の遅れを取り戻していけたりと、自信を取り戻していきます。

ある意味、第3段階は大きな社会(学校)と安心してスムーズにつながりを作るためにするワンクッションとも言えるでしょう。

外の居場所につなげる働きかけはどのようにするのか?

では、そのような場所や人につなげるにはどうしたらいいでしょうか?

不登校の子は家の中で元気になったとしても、なかなか自分から外にでていくことはありません。

家庭教師や塾などは、勉強の遅れを本人が自覚しているため、子どもから行きたいと言ってくることはありますが、

フリースクールやピア・サポートは「自分は不登校ではない」というプライドがあって、親御さんが提案しても、なかなか受け入れないことが多いでしょう。

ただ、安心していただきたいのは、一度断られても、のちのち子どもから行きたいと言ってくることがあることです。

僕も不登校の子と300人以上関わってきましたが、僕と会うことを親が子供に提案すると、ほとんど拒否されます。

 

しかし、時間をおいてもう一度伝えてみると、受け入れてくれることがよくあります。

ですので、一度提案して断られたといって、親御さんが落ち込む必要はありません。

何度も提案するのは、子どもからしたらうるさいし、コントロールされている気がして反発したくなるので、間をおいてお子さんが落ち着いてるときに提案してみてください。

提案のポイントその1

子どもと外の居場所を作ることはとても大事だし、親御さんとしても1つの目標になると思います。

ただ、「今の君の目標はここ(外の居場所)に行くことだよ」と押し付けてしまうとモチベーションが下がってしまいます。

たとえ、この言葉を言わなくても、嫌がる子どもに提案を何度もするのは、子どもからしたらプレッシャーになって、負担になり、嫌になっていきます。

ですので、子どもが外の居場所に行くようにコントロールするのではなく、外堀を埋めて行くイメージで、環境を調整していきましょう。

第1・2段階で、家の中で子どもがゆっくり休める環境ができていればエネルギーがたまるので、自然と子どもは何かをしたくなります。

そこに、フリースクールや第三者の情報を伝えるだけで、子どもは自然と動いていきます。

大学の入学式で行われるしつこいサークル勧誘みたいなことはしなくてもいいのです。笑

大切なのは、子どものタイミングで、子どもの意思で外の居場所を作っていくことです。

子どもが自分の意思で動けるようになるには、しつこい提案ではなく、何があっても帰ってこれるような安心してすごせる居場所を家に作ることが大切です。

 

提案のポイントその2

「働きかけの基本」は行動をして示すことです。

「こういうところに行くのどう?」ではまず行きません。

情報収集をして、「行かない?」と提案するのではなく、情報収集をして、実際に親がまず行きましょう。

そして、「こんな感じだったよ~」と伝えるだけでいいのです。

×情報収集行かない?    ◎情報収集親が行くこんな感じだったよ~

【第4段階】社会(=学校・就労)とのつながりを作っていく

第3段階で、子どもの外の居場所(=小さな社会)ができたと思います。

ある意味、家の中にいるのは何も新しいものが入ってこない状態で、今の現状の問題について自分で考えるしかありません。

ですので、どこかで自分では対処できない問題があらわれたとき限界がきて、ネガティブになってしまいます。

それが、外の居場所ができることによって、様々な人と出会っていろいろな考え方を知って、徐々にポジティブになっていくのです。

自己否定が減っていき、物事に対してポジティブな見方ができるようになると、今までの世界が輝いてみえるようになり、子どもの中で希望が見えてきます。

このような状態まできたら、もう親がすることはほぼないと僕は思います。

学校や就労など、ここからさらにステップアップするときには、親が登校刺激などをしなくてはいけないと思う人もいるかと思いますが、それは勘違いです。

登校刺激はうまくすることで、子どもに良い影響を及ぼしますが、なくてはならないことではありません。

むしろ、希望が見えてきたときに、親からプレッシャーをかけられると、負担になって、外の居場所すらいきたくなくなることもあります。

ですので、ここでも「子どものペースに任せる」ことを大切にしましょう。

外の居場所ができることで、子どもの心の中で確実な変化と成長が生まれています。

それが、実ったときに「学校に行く」と言い出すのです。

今まで1000件以上の相談にのってきましたが、親が学校のことを考えさせたり、行くように提案したりして、学校に行くようになるのはまれで、子どもがいきなり「自分から学校に行く」と言い出す場合が多いです。

 

家の中の居場所で安心してエネルギーを補給することができて、そのエネルギーを使って、外の居場所で様々な経験をする。

本当の意味で、これができていれば、子どもは自分から動き出します。

親御さんとしてはあせりや不安があるのはわかりますが、深呼吸して子どものことを信じて待ってあげてください。

親御さんいできるのは、子どもが学校に行きたいと言い出したときに、学校の先生と連携できることや、友達に一緒に学校に行ってもらうように頼める関係を築いておくことです。

つまり、子どもが動きだすときに対応できるように準備をして、信じて待つのが第4段階で親ができることです。

 

【第5段階】忘れてはいけないメンタルトレーニング

学校にいけるようになったり、働くことができるようになったら、不登校が解決したか?と言われたら、僕は解決だと思いません。

あまり言われてはいないことですが、学校にいけるようになったとしても、僕はメンタルトレーニングをすることが大切だと思っています。

なぜかというと、学校に通うことができたからといっても、また不登校のような状態になることはあるからです。

僕自身も、中学生のときに不登校になって、学校に通えるようになりましたが、高校になってまた不登校になりました。

高校で不登校になったのは、中学生の不登校になったときに過敏に感じるようになった他者の評価や他人の目がきっかけです。

そういった他者からの評価基準や他人の目は、高校に進学してからも、大学に進学してからも、就職してからも常に向き合っていかなければいけないことです。

そこで、毎回不登校のような状態にならないためにも、周りの評価や価値観に左右されないためのメンタルトレーニングが必要です。

具体的にどうやってメンタルトレーニングをするかというと、山登りやダイビングなど自分のメンタルと常に向き合わなければいけないスポーツを通してメンタルを鍛えていくのもありですし、本を読んで自分の価値観や考え方を広げていくのも子どものメンタルを鍛えることになるでしょう。

 

僕はこれから子どものメンタルを鍛えていくサービスをしていく予定ですが、メンタルトレーニングは、学校に行けるようになった子であっても必要なことです。

親御さんは、お子さんが学校に行けるようになったら、様々な経験をさせてあげてください。

日本一周や海外旅行でもいいですし、ヒッチハイクなんかも良いメンタルトレーニングになるでしょう。

多くの経験を通して、子どもが自分の価値観や考え方、感性を磨いていくことができることが大切です。

 

なんでメンタルとレーニングが必要なのか?については、この記事で詳しく説明しています。

現在準備中です。

 

まとめ 不登校の解決をするための5つの流れ

今回の記事では、「不登校を解決するために」という内容でお話してきました。

不登校の解決を考える上で大切な「3つのつながり」とそれを作るための「5段階支援」についてわかっていただけたと思います。

  1. 家族と社会のつながりをつくる
  2. 家族と子どものつながりをつくり
  3. 子どもと社会のつながりをつくる

この順番で3つのつながりを作っていくのがポイントです。

そのために、

  1. 親御さんがまず相談をしに行く
  2. 家族で知識や対応法を共有して、家に子どもの居場所を作る
  3. 子どもが外の居場所を持つことができる
  4. 学校に行けるようになる、就労する
  5. メンタルトレーニングをする

 

この流れ(順番)で5つの支援をしていきましょう。

そのためにいま、あなたのお子さんがどの段階にいるのかを考えてみてください。

段階にあった対応をしていくことで、今から具体的にどうしてば良いのかを理解し、解決に向けた正しい道を進んでいきましょう。

今回は少し難しい内容だったと思うので、不登校の解決は難しいのではないかと思った方もいると思います。

しかし、今回は僕が真面目に書いてみただけなので、みなさんが思うほど解決は難しくありません。

今回の記事を読んで、難しいなと思った方は、別の記事を読んでみてください。

その誤解に気づいて、いつのまにかお子さんとの関係もよくなっていきます。

 

では、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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ABOUTこの記事をかいた人

松井和輝

中学・高校ともに不登校。それが原因で自殺未遂を経験。現在はその経験を生かして、「学校に復帰するだけでなく、本来の純粋な自分を取り戻すことを第1の目的」として、300組以上の親子の問題解決を行う。