不登校の解決のために必要な2つの「居場所」とは?

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不登校の子の大きな悩みは居場所がないことです。

多くの子は学校や家庭、クラブなどに居場所があります。

しかし、不登校の子は自分には居場所がないと感じています。

居場所というのは自分の存在を確認でき、精神的に安心するエネルギーの補給場所のような所です。

エネルギーがなければ、勉強をする気にもならないし、外にでようとも思いません。

そのため、人にとって居場所はなくてはならないもので、不登校の解決にもかかせないものとなります。

この記事では居場所とはどんなところか、さらに不登校の解決に必要な2つの居場所について説明していきます。

不登校の解決には居場所作りが重要!必要な2つの居場所

進路や将来、友達関係など不登校の子には不安がたくさんあります。

それは何かに対して怖れを抱いているからです。

勉強や友達関係、先生との関係など怖れの種類は様々ですが、学校に行けないのも何かに対して怖れを抱いているからです。

 

だから、不登校の解決のにはその怖れを取り払うことが重要になってきます。

そのために効果的なのが「居場所」です。

 

居場所といっても2つの居場所があります。

①家の中にある一番安心できる居場所

②家の外にある挑戦するために居場所

この居場所を段階的に作っていくのが重要になります。

では、2つの居場所についてそれぞれ説明していきます。

 

家の中にある居場所とは?家は人にとってどんな場所なのか

家はあなたにとってどんな場所でしょうか?

心身が休まる場所、安心できる場所、自分を受け入れてくれる場所、不安がない場所など様々だと思いますが、

僕はどんな自分でも受け入れてくれる安心できる場所

安心できるからこそ不安や怖れと向き合うことができる場所だと思っています。

 

家という安心できる居場所があるからこそ、困難なことにも挑めるし、何かで失敗したとしても心を癒すことができるのです。

それだけ家という居場所は我々にとって重要なのです。

しかし、不登校の子はそんな居場所を家の中に感じられていません。

なぜそう感じてしまうのでしょうか

 

不登校の子が家に居場所を感じられない理由

不登校 居場所

 

居場所を作る上で不登校の子が「なぜ家に居場所を感じられないか」知ることは非常に重要なことで、居場所作りのファーストステップになります。

ここではそんな不登校の子の気持ちについて考えていきましょう。

 

不登校の子は基本的に「学校に行かなければいけない」ことは理解しています。

ゲームばかりしていることが現実逃避だということも理解しています。

でも、何らかの怖れがあって解決したいとは思っていても、自分で解決できないのです。

 

だからそんなだめな自分を責め始めます。

何もできない自分なんて価値がないと思い始めます。

そしてその思いが自分は親に迷惑をかけているんじゃないかという怖れを生み出します。

 

それはなぜかというと、親が学校に行っていない自分に何を思ってるかはっきりわからないからです。

親が何を思っているのかわからない+自分に価値が感じられない

=自分は親に嫌われている、親は自分を迷惑がっている

という考えになってしまい、親が恐怖の対象になってしまいます。

 

だから、親に学校に行けといわれるのは恐怖が実現されるようなことで、

それが実現しないように、心を閉ざしたり、暴力暴言にはしってしまうのです。

 

不登校の子は今自分が苦しんでいることを親になかなか言えません。

親に助けを求めたら親にもっと嫌われるんじゃないかという幻想の恐怖があるからです。

だから、味方が自分にいると感じられません。

 

そういう理由で不登校の子にとって家は味方がいない場所となってしまい、

どんな自分でも受け入れてくれる安心できる居場所ではなくなってしまうのです。

そのため、自分を責め続け、何かに挑戦する勇気も生まれないのです。

 

どうすれば家に居場所を作れるのか

家の中にある居場所の重要性となぜ不登校の子が居場所がないと感じるのかは理解できたと思います。

では、どうすれば居場所が作れるのでしょう?

 

それは親が子と真剣に向き合うことです。

親御さんが自分の怖れやエゴを抜きに自分の気持ちをお子さんに伝えるのです。

例)・大切に思ってるからこそ、きつくあたってたことを謝る

  ・今まで大切にできなかったことを謝る

  ・お子さんが自分にとっていかに大切か、かけがえのない子なのか伝える。

  ・自分は味方なんだと伝える。

これは例であってどのように言おうか何を言うかなどの方法はないです。

どれだけそれを本気で思っているか、意志の部分が重要になってきます。

 

だからこそ、その前に親御さんが自分自身と向き合うことが重要なのです。

今までお子さんにどう接してきたか、自分に問題はないか

今お子さんに抱いている気持ちは怖れや自分のエゴから生まれたものではないか

お子さんに対する一番深い根本的な思いは何か

 

そのように自分と向き会うことでお子さんに対する気持ちを明確化し、

お子さんと本当の意味で向き合うことができるのです。

自分と向き合うことなしにお子さんと向き合うことはできません。

不登校の子にはこういう声かけをしたほうがいいというマニュアルがあるようですが、それは親御さんが本気でそれを思っていないと伝わりません。

本気で思うためには絶対に自分と向き合うことが必要なのです。

他人と向き合うということは自分と向き合うことで、

自分と向き合うということは他人と向き合うこよでもあります。

自分と向き合う、他人と向き合うというのは一つのもので、分けることはできません。

自分と向き合うことができるからこそ他人と向き合うことできるのです。

 

だから、家の中に居場所を作るためには、

①まず自分と向き合う

②親と子が真剣に向き合う

が必要になります。これによって親子に失われた絆が生まれ、家に居場所ができるのです。

 

そして家に居場所ができたら次は家の外に居場所が必要です。

それはなぜでしょう?外に居場所を作るある理由を解説していきます。

 

家の中だけでなく家の外にも居場所を作る必要がある

不登校 家の外の居場所

家に居場所ができるのはいいことですが、家がずっと居心地がいいところだと、

家が心地いいので、家にこもりっぱなしで状況は悪化してしまいます。

本来、居場所というのは何かに挑戦するためのもので、

外に出て行くためのエネルギーを補給するための場所です。

 

だから、家の中に居場所ができたら、外に居場所を見つけるのが重要になってきます。

外の居場所はフリースクールや塾、趣味の会う仲間など

本人が居場所と思えるところならどこでもいいでしょう。

居場所というのは自分の存在感を実感でき、精神的に安心することができる場所です。

さらに他人との関係の中で、自分と向き合いさらに外へでていく手がかりを得る場所です。

だから、ただの傷のなめ合いなどの内に向かっている場所は居場所とは言えません。

 

家の外に居場所ができるメリット

家の外に居場所ができることはメリットがあります。

(学校に行けるようになりたいのなら)学校に行く挑戦のための練習ができる

いくら家の中に安心できる居場所ができたからといって、

いきなり学校に挑戦するのは難しいでしょう。

だから、自分の好きなことなどハードルが低い場所で

外に出ることに対する恐怖を取り除いていくのです。

 

仲間が増えて自信が増える

無条件で自分を受け入れてくれる仲間ができると、

「こんな自分でもいいんだ」という自己肯定感が高まり、

無理して自分を変えずにありのままの自分でいいんだと思うようになります。

 

今まで自分はだめなやつ、価値がないやつだと思っていたので、

そんな状態の自分を受け入れられると自信がつきます。

そのため、さらに外に出るための勇気が生まれて、

現実と向き合うことができるようになるのです。

 

管理人の僕も外に居場所ができてから解決につながった

僕が学校に行けるようになったのは、外の居場所の存在が大きかったです。

僕が行っていたのはとある個人店の2階にあるフリースペースでした。

1階でお店をしていて、2階ではお客さんが自由にくつろげる場所です。

そこでは、お店の人が来た人の悩みや相談を聞いてくれました。

 

そこで無条件でいろいろ人から認められたことが解決につながったと思います。

お店に来たお客さん、お店の人、そこの社長さんなど多くの人に無条件で愛されました。

学校に行っていないということは問題視されず、松井和輝という僕を見てくれました。

そのおかげで、勇気や自信がでてくるようになったのです。

そこの社長さんには本当に助けてもらいました。

いろいろな話をしてくれて、僕を勇気づけてくれました。

学校に行くと決めた日の朝も電話で励ましてくれました。本当に感謝しています。

 

まとめ 不登校の子の「居場所」

不登校の解決においてなぜ居場所が重要なのかわかって頂けたと思います。

また居場所には家の中と家の外の居場所があり、

それぞれの役割があることも理解できたと思います。

 

人は家の中で安心して心身を癒し、エネルギーを蓄えることで外にでることができます。

だから、家の中に居場所がないのに、外に行くことはできません。

できたとしても、根本的な解決にはならないでしょう。

 

だからいきなり外の居場所を求めるのでなく、

家の中の居場所を作ることから始めましょう。

 

そのために必要なのは親子が真剣に向き合うこと

さらにお子さんと向き合うためには自分と徹底的に向き合うことが必要です。

あせらずに今自分がどこの段階にいるのかを理解することが重要です。

 

自分と向き合う、他人と向き合うことの理解を深めるためにはこちら

不登校は自分とそして他人と向き合うことで解決される!その方法とは

2015.09.10

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ABOUTこの記事をかいた人

松井和輝

中学・高校ともに不登校。それが原因で自殺未遂を経験。現在はその経験を生かして、「学校に復帰するだけでなく、本来の純粋な自分を取り戻すことを第1の目的」として、300組以上の親子の問題解決を行う。