多くの親御さんがする質問についてもう一度考えてみよう
多くの親御さんが、「不登校の子どもに何をしてあげればいいですか?」
とか、「こういうときはどう対応していけばいいですか?」、「今後どうしていけばいいでしょうか?」って質問してきます。
お問い合わせでくるのは9割がこの内容です。
じゃあ、そこで僕が最新の教育理論、コーチング理論を教えたとしましょう。
果たして、それを効果的に実行できるんですか?
僕はこれを皆さんに問いたいです。
多くの親御さんが、自分から何かをしてあげようとします。
不登校という特別な状況だから、特別な対応をしなければいけないという思考になってしまうのはわかります。
でも、ここで重要なのは「じゃあ、特別なことできますか?」ってことです。
ここで現実と向き合わないといけません。
まずは自分が凡人だと認めろ
はっきり言って、多くの親御さんは凡人です。
天才でもなければ、プロの教育家でもない。ましてはそんなに知識があるわけでもない。
だから、僕も含めみなさんは、特別なことはできないんですよ。
例えば、「1000人以上の子の問題行動を改善した教育家が語る、5日で問題行動を改善する方法」という教材あったとします。
自分の子どもの問題行動で悩んでいる親御さんにとっては凄く知りたくなるでしょう。
実際に買って学んで、実践する人もいるかもしれません。
しかし、ですよ。考えてみて下さい。その教育家が成功したからといって、全ての親御さんができるわけではないんです。
その人は何十年と教育理論を学んでいるかもしれないし、子どもとコミュニケーションをとるのが抜群にうまいかもしれません。
そんな人だからこそ、なしえる方法論なんですよ。
多くの自己啓発本に書いていることも同じです。
「俺はこの方法で、成功した。だからみんなもこれをすれば成功できるぞ!君にもできる!」そんな風に書いてます。
いやいや、あなたと私は違いますからね。っていいたくなります。
あなたは何でも完璧にできる天才だから、そうやってできるかもしれないけど、多くの凡人はできないですから。
だから、別に参考にはしてもいいけど、鵜呑みにしないほうがいいと僕は思います。
と話が少しそれましたが、まとめると、「みなさんは凡人だから天才と同じことをしても上手くいくとは限らない」ということを伝えてきました。
え、そんなこと言って希望をなくさないでと聞こえてきそうですが、
僕はみなさんを否定したいわけじゃありません。
僕が言いたいのは凡人には凡人のやり方があるってことです。そこに気付くことで真の希望が見えるってことです。
不登校の対応は自分が凡人だと認めることではじめてはじまる
今の状態の多くの親御さんは、子どものモチベーションをあげるとか、子どもの夢を引き出すとか、気持ちを引き出すとか、お子さんに対して特別なことはできないかもしれません。
でも、できることもあるはずです。
- 毎日あいさつをする
- ご飯を毎回かかさず用意する
- ご飯を一緒に食べる
- 話を聞いてあげる
何をいまさら当たり前なことをと思っている人がいるかもしれないんですけど、その当たり前のことができていない人が多すぎるんです。
しかも、その当たり前なことって超重要なんですよ。
- 家族があいさつをしてくれなかったらどう感じます?
- ご飯が用意されていなかったらどう感じます?
- 1人でご飯を食べているとき何を感じます?
- 誰にも悩みを話せないとき何を感じます?
わかりますか、できることはあるんです。
それにも関わらず、多くの親御さんは特別なことをしようとします。
これってプロと呼ばれる人たちと同じ土俵で頑張ろうとするようなものです。
でも、プロじゃないからうまくいかない。
でも、プロじゃないからと言って何もできないってことではないんですよ。
自分には自分の力を活かせる土俵があります。
それは当たり前のことかもしれません。でも、当たり前のことだって確実にお子さんの力になるんです。
でも、自分が凡人だとわかっていない人は、完璧を求めてプロの土俵に立とうとします。
これがいけないのは、自分ができていたことがおろそかになってしまうことです。
特別なことを意識して、当たり前のことができなくなる人が多いんです。
だから、重要なのはまず、自分は凡人なんだと認めること
そうすることで自分ができることが見えてきます。
自分が凡人だと認めることはネガティブな感じがするかもしれませんが、それができてはじめて現実が動き出すのです。
特別な対応が必要ないってわけではないし、知識が必要ないってわけではありませんが、まずは、自分の土俵で頑張ればいいんです。
初めからプロの土俵にいってもうまくいきません。
まずはそこを認めて下さい。認めることで自分が何ができるか、何をしてけばいいのかわかるようになるのです。
まとめ
今回はちょっときつめに書きました。
あえて凡人というきつい言葉を使いましたが、凡人と認めること=自分の立ち位置をしっかり把握すること、だと思ってくれて大丈夫です。
自分の立ち位置(何ができて、何ができるのか)がわかれば、これからやるべきことが見えてきます。
自分の立ち位置がわかっていないから、特別なことを求めちゃうんですね。
でも、特別なことは自分の立ち位置とは違うからうまくいかないんです。
だから、まずは自分の立ち位置をしっかり見つけて、認めて下さい。
そこから、効果的な不登校の子の対応は動きだします。
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