【この記事は4STEP実況の第3話です♪】
どうも!不登校改善トレーナーの松井和輝です♪
前回のブログ記事では、【不登校改善の流れ〜親は根本改善のために何をすれば良いのか〜】というお話しをしました。
4つのステップとプラスアルファをしていくと、お子さんが不登校をものともしないような自信をつけて、自分らしく、自分の人生に責任を持って生きていけるようになるということをわかっていただけたと思います。
さらに不登校が再発しないような根本改善のためには、
・STEPプラスアルファ メンタルトレーニング
この2つがとても重要なんだということもわかっていただけたと思います。
まだ読んでいない方、忘れてしまった方はこちらから読んでください♪↓
今日は、STEP1「自分の状態を良くする(冷静にお子さんと接することができるような状態になる)」について、不登校改善プログラム4STEPでは具体的に何をしているのかをみなさんにシェアしていきます。
「イライラして冷静にお子さんと接することができない」「常にお子さんのことが不安で仕方がない」という方は特に必見です♪
笑顔でいろと言われても、笑顔になれない状況がそこにある
- 親が変われば、子どもも変われる
- 親が笑顔でいれば、子どもも笑顔になる
この言葉を一度は聞いたことはあるのではないでしょうか?
僕は不登校の子どもを持つ親御さんを300名以上サポート&改善に導いてきましたが、この言葉は正しいと確信を持って言えます。
親御さんの笑顔が増えて元気になると、子どもも笑顔が増えて元気になっていきます。
反対もしかりで、親に余裕がないと、子どもにも余裕がなくなって荒れることもあります。
だから、みなさんがカウンセリングを受けにいったり相談をしに言ったりすると、この言葉をカウンセラーや相談員から言われることが多いでしょう。
しかし、みなさんはその言葉を鵜呑みにする必要は全くないし、そんなことを言うカウンセラーは三流だと思います。
なぜなら、笑顔になれと言われても笑顔になれない状況が親御さんには必ずあるからです。
例えば、家にこもってゲームばかりしている現状を考えると、子どもの将来が不安で仕方がない。
だからこそ、ストレスもたまり、毎日が不安で笑顔になることができない。
そういった笑顔になれない背景があるのです。
その背景を無視して、「笑顔でいた方が良いですよ。」とか、「コミュニケーションはイライラせずに冷静に取りましょう」と正論を言う不登校カウンセラーは三流です。
学校に行けない子には、学校に行けない背景があるのに、その背景を無視して学校に行け!と言っているのと同じです。
親御さんにとってここで大事なのは、カウンセラーや相談員、または書籍やインターネットの情報で、正論を知ったとしても無理に実行しないこと。
無理に笑顔になろうとしない、無理に不安な感情を消そうとしないこと。
それが大事になってきます。
多くの親御さんが経験していると思いますが、不登校の子を学校に無理やり連れて行くと、ほぼ100%状況は悪化します。
親が無理に笑顔になろうとすること、無理に不安を消そうとすることは、不登校の子どもを無理やり連れていくのと同じことを自分にしています。
正論というナイフを自分に突きつけているのと同じです。
だから、不登校の子と同じで、みなさんが自分にも無理をすると自分の状態をさらに下げることにつながってしまいます。
なぜなら不安やイライラなどの【感情】は無理をしてなくそうとすればするほど増えるからです。
一時的には我慢できるかもしれませんが、数日経てばまた感情が溢れ出して、いつか爆発してしまいます。
ですので、無理に不安を隠して笑顔になろうとしないで大丈夫なんですよ♪
※不登校支援をしている方は、いくら親が子どもの相談をしてきているからといっても、親に正論をぶつけないことが大切です。
確かに、親が笑顔でいることは大事ですが、笑顔になれない状況というものもあるので、その背景まで見てあげましょう。
無理に笑顔になるように指導するのは、学校に行けない子を無理やり登校させるのと同じ行為です。
笑顔には笑顔のなり方がある
と思う方もたくさんいると思います。
ここで大事になってくるのが、不登校改善プログラム4STEPで行っているSTEP1です。↓
STEP1「自分の状態を良くする(冷静にお子さんと接することができるような状態になる)」
このSTEP1では、主に親御さんがご自身と向き合っていただきます。
不登校改善プログラムでは、親御さん自身の【過去】と向き合ってもらいました。
- 生まれてから今までで傷ついたこと
- 親との関係で嫌だったこと
- 人には話せないようなこと
- 今まで目を背けてきたこと
など、悪いイメージがある過去の記憶と向き合うんですよね。
多くの人は過去の出来事に、自分なりの意味付けをしてしまい、その意味付けが今の自分を決めてしまいます。
例えば、子どもが何もせずにゲームばかりしていることにイライラしてしまい、ついつい怒ってしまう。
そんなAさんの過去にはこんなことがあったかもしれません。
【パターン①】
父親は医者。お母さんは大企業に勤めている。
そんな家庭で育ったAさんは、親から大企業につくことが良いことを小さいころから教えこまれた。
そのために、小さい頃から習い事をして、様々なスキルを手に入れていく必要があることも教えこまれた。
ゲームなどの娯楽を楽しんだ記憶はなく、常に良い会社に就職するために頑張った。
もしくは、こんな過去があったかもしれません。
【パターン②】
Aさんは小学3年生のときに、新しいゲームを買った。
その日はゲームが楽しくて楽しくて、寝るまでずっとゲームをやっていた。
次の日、学校ではグループ学習の発表会があった。
ただ、ゲームに熱中していたAさんは発表会のための宿題をやるのを忘れていた。
そのせいで、グループの友達全員から責められ、先生からもクラスの前に立たされて、A さんが泣いてしまうまで説教させた。
わかりますか?
「親からどう育てられたか」や「どんな出来事があって、どんな意味付けをしたのか」によって、僕らのこうあるべきなんだという価値観が決まってしまいます。
その価値観を大人になった今でも、自分の子育てに反映してしまうのです。
パターン①は実際にあった例です。
Aさんは親御さんに厳しく育てられて、ゲームなどの娯楽を楽しむことはなかったために、自分の子どもがゲームばかりしていて、学校に行かないことにイライラして口出しをしてしまったのです。
「過去に親に厳しく育てられた親への憤りや不満を自分の子どもにぶつけてしまったのかもしれない。」
とAさんは言っていました。
そこで、Aさんは厳しく育てられて不満だったことや、もっと一緒に楽しいことをしたかった気持ちを勇気を出して、親にぶつけました。
すると、親はAさんに謝罪をして、Aさんの気持ちを受け止めてあげたそうです。
そこから、Aさんは子どもがゲームをしていても、イライラすることがなく、無理やりゲームを取り上げることはなくなりました。
みなさんに知っていただきたいのは、
Aさんは以前から子どもにうるさく口出しをするのはよくないということを知っていたこと。
知ってはいたんだけど、ついついイライラしてしまって感情まかせに口出ししてしまっていたこと。
わかりますか?
どれだけ不登校の子の接し方で正しいとされる正論を知っても、それができない背景(Aさんの場合は自分の過去)と向き合わなければ、それを実行することはできないのです。
頭で理解しても、腑に落ちてはいない状態です。
だからこそ大事なのは、まずは自分と向きあうこと。
不安で仕方がないときは、無理に不安を消そうとするのではなく、なぜこんなにも不安になるのか自分と向き合ってみること。
ついつい言いたくもないことを口出ししてしまうときは、根性論で無理やり口出ししないようにするのではなく、なぜこんなにも口出ししたくなるのか、自分と向き合ってみること。
それがとても大事になってきます。
人によって違いますが、多くの人にとって、今うまくいっていないことは、過去の記憶に原因があることが多いです。
ですので、不登校改善プログラムに参加している親御さんには過去と向き合っていただきました。
不登校というとお子さんのことなので、親御さんが自分と向き合うということまで意識が回らないとい思います。
ただ、不登校改善のための接し方や対応を実行する上で、自分と向き合うことはとても大事なことなので、ぜひこのSTEP1を実行してみてください♪
ちなみに、不登校改善プログラムでは1ヶ月かけて、STEP1をしました。
おかげで、
- 親御さんが明らかに元気になってきた
- 雰囲気が優しくなってきた
- 声に覇気がこもってきた
- ポジティブになってきた
- 笑顔が増えてきた
- 毎日悩んでいたことがなくなった。
など、かなり良い結果もでてきています。
自分と向き合うというのは、嫌なところや、今まで逃げてきた部分と向き合うことなので、怖くて、めんどくさい部分ですが、
このステップは土台の部分になるので、ぜひ時間をかけて取り組んでみてください。
まとめ
今日はのまとめをします!
・不登校の対応で大切だとされる正論を真に受ける必要はない!
・それができなくても、そこにはできない背景があるのだから自分を責める必要はない。
・ただ、どうしてできないのか(背景)自分と向き合ってみよう!(とくに自分の過去)
では、今日の不登校改善プログラム4STEP実況はここまでにします!
お疲れ様でした〜♪
無理に笑顔になるのはしない方が良い。
でも、親が笑顔になるのは子どもにとっても良いこと。
じゃあどうすればいいの!!???