親からしたら子どもが学校に行かなくなるだけでも、
普通のレールからはずれた問題児だと思ってしまうもの。
それだけでなく、不登校になると様々な問題と思える行動がでてきます。
昼夜逆転、ゲーム依存、親への暴力・暴言、引きこもり、外出できない、、、
普通のことができなくなる子供を見ていると、
どうしても頭が重くなって不安になってしまう親御さん、
実は不登校の子は才能の塊です。
ただ、その才能を発揮して天才になるのかどうかは、
親の接し方で決まってきます。
今回は不登校の子の才能を引き出す方法をお伝えしていきます。
Contents
不登校の子は才能の塊
不登校の子は才能の塊です。
僕は300人以上の不登校の子と深く関わってきましたが、
どの子も才能に溢れています。
例えば、不登校の子には一見
問題だと思われるようなことがたくさんあります。
- ゲームを1日15時間以上している
- 人の目を気にしすぎて外にも出れない
- 好きなことしかやらず、勉強は全くしない
- ちょっとしたことで傷ついてしまう
- こだわりがひどい
これって実は才能の塊です。
ゲームを1日15時間もできるってことは、
集中力がめちゃくちゃあるってことです。
僕もそうでしたが、ゲーマーな人って、
勉強が好きになったら、
同じように集中して何時間でも勉強するようになります。
ただ、勉強を楽しくできる環境がないから、
(勉強ではなくても、楽しく集中できる環境がないから)
逃避でゲームをしてしまいます。
環境とちょっとした手助けさえあれば、
自分の本当にしたいことに全力を出せるわけです。
ゲーム依存は才能の証?
ちなみに僕は不登校のとき、
ゲームを1日20時間もやっていましたが、
支えてくれる人と、
自分の居場所ができたことで、
高校受験で10時間以上、
大学受験で15時間以上集中して勉強ができました。
僕がサポートした不登校のTくんは、
家でゲームをずっとして引きこもっていたのですが、
ヒッチハイクをして自信をつけたり、
僕の経験談を話して思考の幅を広げたりして、
その上で、勉強をする環境とサポーター(教える人)をつけたら、
ゲームはやめて1日7時間・8時間勉強するようになりました。
1年以上全く勉強をしなかった子がです。
Tくんは勉強の末、見事第一志望の高校に合格しました。
人の目が気になって引きこもるのも才能
人の目を気にしすぎちゃう子は、
相手の気持ちがわかるっていう才能でもあります。
社会にでて仕事をするときには、
相手の気持ちがわかるっていうのが一番大事です。
だって仕事で稼ぐってことは、
相手のためになる商品を提供することですよね。
相手が喜んでくれなければ、
お客さんは何も買ってくれません。
そこで大事なのが、
お客さんの気持ちに寄り添うこと。
お客さんはどんな悩みがあるのかな〜
とか、
何を思っているんだろう
とか、
どんな商品があったら
お客さんが楽しくなれるかな〜
とか。
お客さん目線に立てることが、
仕事で最も大切です。
お客さんの気持ちに共感できるほどの、
敏感さ繊細さが、
人の目を気にしちゃう子にはあります。
他にも、共感できる才能を活かして
カウンセラーになったりとかもします。
勉強もしないで好きなことだけするのも才能
こだわりが強くて、
勉強もせずに自分の好きなことをしかしない
という子もいます。
そういう子は、
自分の好きなことは専門家レベルに詳しかったりします。
EDMという音楽が好きな不登校のAくんは、
勉強などは全くせず家に引きこもっていましたが、
自分でパソコンを使って音楽を作ったりしていました。
その過程でパソコンにも詳しくなって、
パソコンも使いこなせるし、音楽編集もできるし、
その子の才能が開花してその子の長所が生まれていました。
水の生き物が大好きなCくんは、
アクアリウムを自分で作ったり、
水槽にものすごくこだわっていました。
僕は詳しくないので、
よくわからないのですが、
水温調整や空気の調整などは、
物理や生物、化学の知識が必要らしくて、
それらもアクアリウムのために
勉強を自学でしたらしいです。
学校の勉強はしなかったCくんですが、
自分の好きなことのために勉強もするんです。
その子は、水族館で働くことにあこがれて、
水族館に関係ある専門学校に進学していきました。
他にもキリがないですが、
自分の好きなことや興味のあることを生かして、
才能を発揮していく不登校の子はたくさんいます。
才能を発揮させる過程で、
どんどん元気になっていきます。
才能を良い方向で発揮させることで
不登校も改善されいくのです。
不登校になった今、才能が裏目にでてしまっているだけ
ただ、そうはいっても、
親御さんからしたうちの子に才能なんてない!
と思うでしょう。
昼夜逆転していたり、
一日中ゲームをしていたり、
外に出れずに引きこもったり、
暴言暴力が絶えなかったりしたら、
才能が見えないのは当たり前です。
ただ、知ってほしいのは、
学校に行けないことでいまは
才能が裏目にでてしまっているということ。
例えば、人の目が気になってしまう子は
今は気にしすぎてしまって、
その能力が裏目にでてしまっているだけです。
人の考えを気にしすぎちゃわないように
考え方や対処法を知ったりし、
絶対に安全だと思える居場所ができたりしたら、
良い部分として才能を発揮できます。
ある意味、
良いところと悪いところは、
表裏一体で1つのコインのようなものです。
例えば、
コインの裏→共感しすぎて傷ついちゃう
コインの表→自分が好きなこと、したいことに集中して何時間も取り組める
コインの裏→やることがなくて、ゲームを何時間もする
このように不登校になった今は、
悪いところがでてしまっているだけで、
コインの裏がでています。
学校に行けなくなることで、一般的の不登校の子は以下のような
感情が渦巻くために、
自分を責めてしまいます。
- ”社会からどんどん孤立していくことへの不安”
- ”行きたいのに行けないもどかしさ”
- ”学校に行っていないことへの後ろめたさ・罪悪感”
- ”先が見えないことへの不安”
- ”誰もが普通にいける学校にいけない自分に対する劣等感”
- ”不登校を認めたくないプライド”
- ”家族や友達がどう思っているのかという恐怖”
自分を責めるから自己肯定感が低くなったり、
気力が全くおきなかったり、
現実逃避をしたりして、
コインの裏がでてしまうだけです。
でも、環境さえ整えて、
いろいろな経験の中で対処法を知っていけば、
良いところとして才能を発揮できます。
それだけど、
学校に行けないことで
お子さんが自分を責めすぎると、
深刻な悲しみになってしまい、
一人ではコインを裏から表にできないんです。
裏返すだけで、
自分の才能を発揮できて、
その才能で多くの人に感謝されて、
最高に楽しい人生が待っているのに、
裏返すって発想に子どもはなれません。
そもそも前提が
「自分なんてもうダメだ」なので、
自分の才能に気づけることもなく、
表裏があることすらわかりません。
表裏がないというのがわからなければ、
裏返すこともできません。
不登校の子の才能を引き出すために支援者(親)ができること
だから、僕たち支援者がすべきなのは、
あなたには表があるよ〜
(才能があるんだよ〜。)
って教えてあげること。
そして、
裏返すことができる環境(才能を発揮できる環境)
を用意してあげること。
裏返し方(裏目に出てる才能を、活かす方法)を教えてあげることです。
環境といえば、
子供にとって一番大きな環境は家庭です。
もっと厳密にいえば、
親との関係です。
プレッシャーに感じてほしくはないですが、
親との関係は子どもに大きな影響を与えます。
不登校の才能を引き出すためには、
親御さんの4つの関わりがオススメです。
①子どもの才能を見ようと試みる
子どもが不登校になると、
問題だと思えるようなことが山のように降りかかってくるので、
全てが問題だと思えるようになってきます。
でも、それはコインの裏がでてしまっているだけ。
見方を変えれば、
お子さんの才能・長所はたくさんあります。
その才能を見てあげれるかどうかが、
子どもの才能を引きだしてあげるには必要です。
子どもの才能はお子さんが興味のあるものに隠れていることが多いです。
子どもの才能を見ようとする心持ちがとても大切になってきます。
②子どもの才能を上手に伝えてあげる。
先ほども説明したように、
不登校の子は学校に行けないことで
自分を責めてしまうので、
自分には悪いところしかない
と思っています。
つまり、自分にはコインの裏しかないと
勘違いしているのです。
だから、
あなたにはコインの表があるよ〜
って伝えてあげることが大切です。
つまり才能を伝えてあげることです。
そうすることで、
自分のダメだと思っていたことが
長所に思えてきます。
すぐには変わりませんが少しづつ
才能を発揮する体験を積み重ねていくことで、
自己肯定感が高まり、才能が開花していきます。
まともにコミュニケーションができないときに言っても、
それは嫌味にしか聞こえません。
「ゲームにそんな集中できるんだね〜
立派な集中力だ!」
って嫌いな親から言われたら、
嫌味に感じますよね。
だから、まずは普通に会話を楽しめるレベルまで
信頼関係を築きましょう。
③こだわりの話を聞いてあげることで才能開発
不登校の子は、家族だけで人間関係が完結している場合が多いので、
親に話を聞いいてほしいという欲求が強いです。
だから、ある程度関係が良くなってくると、
好きなことをお母さんにマシンガントークしてきます。
例えば、第二次大戦などの戦争が好きな子が、
当時はこんな戦いがあってね、実は裏でこんなことが起きていたんだよ。それで、当時に戦闘機はこんなのがあってね。この戦闘機の性能がこうこうこうで、こうなんだよ!他にもね武器がすごくてね、こんな銃があってね、この銃の性能は‥‥‥
と、お母さんの興味のないような話を永遠かと思うほど話してきます。
お母さんからしたら、
仕事や家事が忙しいのに興味のない話を‥‥‥
とメンドくさくなると思いますが、
ここが不登校の子の才能を開花させるチャンスです。
ここで興味を持って、話を最後まで聞いてあげれば、
信頼関係も良くなりますし、お子さんの状態も良くなります。
だって、自分の好きなことに興味を持って話を聞いてくれたら嬉しいですよね。
あとは、話を最後まで聞いてあげて、
「すごく詳しいね!専門家みたいだよ!」
って承認してあげてください。
僕も当時そうでしたが、
子ども(とくに男の子)は、親から認められたいんです。
認められたいから、
自分の知っていることを自慢したくなるのです。
ここで話をてきとーに聞いたり、
話を切り上げてしまうと、
子どもは認められなかったと判断し、
注目を引くために暴力暴言などヒートアップしていきます。
でも、ここで、認めてあげれば、
子どもは受け入れてもらった感覚を抱いたり、
自己肯定感があがったり、
才能が開花していきます。
④環境を変えてあげる
不登校の子の生活はほとんどの場合、家の中で完結してしまいます。
だから、自分一人でるぐる考えて自己否定をするだけで、どんどんコインの裏が強化されてしまいます。
ですので、いろいろなところに連れていってあげて刺激を与えることが大切です。
- たった一人の大人との出会い
- たった一冊の本との出会い
- たった一つの職業との出会い
たった1つの出会いが、刺激になって、
子どもの才能を開花させることがあります。
ただ、注意してほしいのが、
無理に子どもを連れていかないこと。
親の焦りで無理に連れて言っても、
逆効果になってしまうので、
子どもが行きたいといったときに、
いろいりなところに連れて言ってあげてください。
ポイントはあくまで主体は子どもにあるということです。
まとめ 不登校の子は才能があって、天才にもなりうる
今回は不登校の子は才能の塊ですよ!
って話をしました。
その才能を開花させるには、
親の関わりがとても大切になります。
ポイントは、
- 子どもの才能を見ようと試みる
- 子どもの才能を上手に伝えてあげる。
- こだわりの話を聞いてあげることで才能開発
- 環境を変えてあげる
でした。
不登校の問題って、
学校に行けない・行かないことではなくて、
学校に行けないことで、
自分を責めてしまうことだと僕は思います。
それは子供だけでなく、
親も含めて家族全体に浸透していきます。
つまり悲しむ人が増えること。
いや、悲しみがあっても
それはそれで自分と向き合うきっかけにもなるし、
成長にもつながるのである意味良いことですが、
深刻な悲しみは、放っておけません。
学校に行けないだけで、
極度に自信がなくなってしまったり、
ず〜っと自分を否定しまったり、
最終的には、
僕みたいに自殺未遂をしてしまったり。
自分なんて生まれてこなければよかった‥‥
自分なんて才能も何もないし生きている価値はない
そんな深刻な悲しみは
減らすべきだし、子どもたちにそんなことを思わせてはいけないと思います。
何度も言いますが、
不登校の子は才能の塊です。
ただ、今はコインの裏がでてしまっているだけ。
コインを裏返すことができれば、
不登校を改善できるだけでなく、
自分の才能を発揮できて、
その才能で多くの人に感謝されて、
最高に楽しい人生が待っています。
そのために僕たち大人が、
才能を引き出す関わりをしていきましょう!
ぜひ今日から才能を引き出す3つの関わりを意識してみてくださいね♪
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