僕のプログラムに過去参加されていた方の中で、不登校を解決できた人の事例をいくつか紹介します。
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1日中スマホゲーム→1日7~8時間の勉強の末、第一志望の高校に合格&通学
右の写真は、不登校の男の子 T くんと僕と一緒に
ヒッチハイクをやった時の写真です。
「不登校の子」がヒッチハイク!?
と皆声を揃えて言うのですが、
これは事実です。
彼はもともとずっと家に引きこもってゲームばかりやっており、
引っ込み思案で自分のことを話すのが苦手な少年でした。
出会いは、2014年の夏。
彼のお母さんとの出会いから始まります。
ちょうど僕が初めての不登校支援プログラムを開始したときに、
彼のお母さんがプログラムに参加したのです。
Tくんの家は九州の福岡県。
親御さんとはまず通話でカウンセリングすることからはじめました。
話を聞くと、当時僕のプログラムに入る前から不登校系のカウンセリングを受けており、
その集まりの中にTくんも参加していたようです。
そこで、勉強を教わったりしていたものの、段々とその場にも行くことができなくなり、
ついには、家に引きこもるようになってしまいました。
家ではずっとスマホのゲーム。
学校には行けない。
どうしていいか分からないんです・・・
そんな様子にお母さんも「どうしていいのか分からない・・・」
と頭を抱えていました。
学校にも行けず、唯一の救いの場だったカウンセリングの場にも行けず。
八方塞がりの状態になってしまったときに
お母さんがたどり着いたのが「不登校変革部」でした。
そこで、僕のブログを見ていく中で不登校に対する知識を学び
プログラムに参加し、解決するための努力をしようと決意したそうです。
まず、僕のプログラムに入ってもらったら
親御さん、お子さん、そして家族の現状を確認します。
最初から「こうしてください、ああしてください」という答えはありません。
各家庭によって、適切な「行動」は変わってきます。
Tくんのお母さんはいつも不安がっている様子。
通話をすると毎回のように
「このままで大丈夫ですか・・・?」
と言っていました。
僕は冷静に親御さんの状況、そしてお子さんの状況を会話から分析し、通話の中でアドバイスを繰り返していきました。
不登校の今までの解決事例、経験談を聞くことで、今の子供の状況がそんなに悪くないということを知って、
解決していった事例と同じ状況であることを知り、それで安心。
うちの子に会ってくれませんか?
それに合わせ、僕が親御さんに
「具体的に何をすればよいのか?」をアドバイスをしました。
最初はずっと不安がっていたお母さんも
知識が身につき、状況を冷静に理解することによって
段々と状態がよくなってきました。
順調に来ているなと思っていた、2ヶ月目
「うちの子と直接関わってもらえませんか?」
とお願いされたのです。
「あ、もちろんいいですよ。」
実際に子供と関わることができるのであれば、不登校を解決に導くのは
僕にとってはそれほど難しくありません。
うまくいく
僕の中でそんな確信が芽生え始めた瞬間でした。
Tくんは九州の子だったので、すぐに直接会うことはできません。
だから、まずは通話でやり取りをすることからはじめました。
初めて話した時の印象は、少し暗い感じの子。
会話はできるんだけれど自分のことについては中々話したがらないタイプでした。
なので、まずは心を開いてもらおうと思い、
彼の好きなゲームの話や、趣味の話をするところからスタートしました。
「0点って凄くない!?」で流れが変わる
問題に関することは一切話さず、まるで兄弟や友達のような感覚で
通話していたことを覚えています。
そうやって何度か通話を繰り返しているうちに、
状況が変わります。
あれほど自分のことを話したがらなかったTくんが
相談事をするようになってきたのです。
Tくんが心を開いてくれた瞬間でした。
友達との関係で悩んでいたこと、実は学校のテストに出るのが嫌だったこと。
これまで中々わからなかった事実がポロポロと皮が剥がれるように
明るみに出てきました。
テストに出たくない。
つまり、悪い成績を取りたくない。
そう言っていた彼に、僕は変なたとえ話をしました。笑
松井「Tくんは0点とったことってある?」
Tくん「ないです。」
松井「じゃぁ、Tくんの友達で0点とったことある人見たことある?」
Tくん「うーん・・・ないです。」
松井「じゃぁ家族は?兄弟とか、両親とか。」
Tくん「聞いたことないです。」
1日中スマホゲーム→1日7~8時間の勉強の末、第一志望の高校に合格&通学
松井「じゃぁ、0点取るって凄いじゃん。誰もとったことないんだよ?」
Tくん「えっ・・・」
松井「俺もね、不登校の後に一番最初に受けたテストは7点だったよ。」
Tくん「そうなんですか。」
松井「うん。でも今ならそれ完全に笑い話。笑 ウケるっしょ。7点。笑」
Tくん「7点はやばいですね(笑)」
松井「だからさ、一回くらい0点とっても全部笑い話になるの。だって誰もやったことないんだから面白いじゃん。」
こんな会話をした翌日、
彼は学校に行ったのです。
彼はどうしても行きたくなかったテストの日だったのに、登校したのです。
彼はその後、学習塾に通い始め、不登校のときの遅れを取り戻し始めました。
1日中、うちでゲームばかりやっていたTくんが、今度は打って変わって、1日7~8時間も受験勉強をするようになったのです。
結局、中学に通い続けることはできなかったけれど、努力がみのり、第一志望の高校に見事合格しました。
今は元気に通学しているようです。
お母さんからのLINEメッセージが届きました!
ーーー
〇〇です。~は、相変わらずゲームばっかりですが、時々友達と遊んでるようです。11日が入学式ですが、待ち遠しいようで、早く始まって欲しい、やりたいことがいっぱいあるっちゃん、と、言っていました。
ここまで元気になったのも、松井さんの力が大きいと思います。本当にありがとうございました。
この先もまた止まる事があるかもしれませんが、多分乗り越えられると信じています。
これからもよろしくお願いします。
実際のLINEがこちら↓
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